クルマもバイクも通れない日本で唯一の「国道」ってどこにある? 全362段の「階段」国道に公共交通機関で行ってみた
階段国道に公共交通機関だけを使って旅するには?
青森県の北端に位置する津軽半島の突端、龍飛崎(たっぴざき)。
強い風が吹き抜けるこの地には、日本で唯一の「クルマが走れない国道」が存在します。それが通称「階段国道」こと、国道339号の階段区間です。
急峻な崖に沿って全362段、全長388.2メートルの階段が整備されており、階段の脇には黄色い標識(通称:おにぎり)がぽつんと立っています。

もともとは地元の小中学校を結ぶ生活道路・通学路でしたが、1975年に周辺道路が国道339号へ昇格する際、将来的に迂回バイパスを建設して車道化する計画のもと、暫定的に国道へ指定されたといわれています。
のちにクルマで走れるバイパス道路が完成した際、全国的に有名になったこの階段を観光資源として残したいという地元の要望もあって、そのまま国道の指定変更を行わずに現在へ至っているといいます。
そんな階段国道に行くにはどうすればいいのでしょうか。今回は、青森駅から公共交通機関を使って行ってみました。
いや、レンタカーさえ借りてしまえば、アクセスはものすごく楽です。
青森駅、もしくは東北新幹線の新青森駅からは、クルマでおよそ1時間30分。国道280号線を北上し、途中県道14号、国道339号を通るルートで、「龍飛崎」を目指して運転すれば迷うことなく到着します。
確かに電車やバスを使うとなると、ちょっと不安が残るのも事実です。
まずは青森駅から津軽線で北上していくのですが、そもそも津軽線の下りは1日9往復で、午前中は青森駅6時16分発、8時14分発、11時01分発の3本しかありません。
しかも津軽線は2022年に発生した豪雨災害で、現在も蟹田(かにた)駅と終点の三厩(みんまや)駅間28.8kmが運休となっており、この区間は2027年4月1日をもって廃線となることが決定しています。
生成AIに「青森駅から青函トンネル記念館や龍飛崎に公共交通機関で行く方法を教えて」と聞くと、だいたいどのAIでも「津軽線で終点の三厩駅に行き、そこから町営バスで行く」と答えてくれるのですが、そんな理由もあり、そのルートはじつは現在、使えません。
今回は、まず8時14分青森駅発の津軽線で、蟹田駅を目指します。

ローカル線ですが、この日は平日だったこともあり車内は通学の高校生が多く、立っている人もいるくらいの混雑ぶりです。ただそれも、駅に到着していくにつれ減っていき、現在の終点、蟹田駅に着く頃には2両編成の中に20人くらいの乗客、という感じになりました。
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