“CB750キラー”として半世紀前に人気となった「2スト」ナナハンが米国オークションで高値落札 1972年式極上カワサキ「マッハIV」 の現在の価値は
ホンダCB750対抗として誕生した世界最速奪還モデル、H2 マッハIV
2026年9月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1972年式のカワサキ「H2 マッハIV」が出品されました。
H2 マッハIVは、1971年末から1972年にかけてデビューした、カワサキを代表する大型モデルのひとつです。

当時の市場では、1969年に発売された500ccのカワサキ「マッハIII」が、その強い加速性から欧米市場で一定の評価を得ていました。
しかし、少し遅れてホンダ「CB750」が登場すると、性能面での差が少なく価格面での優位性が薄れたため、カワサキは新たな対応を迫られることとなりました。
カワサキはすでに次世代の4ストローク4気筒モデルであるカワサキ「Z1」の開発を進めていましたが、CB750をあらゆる面で上回るために設計の変更を行ったため、市販化が1972年以降になることが判明していました。
そこで、Z1の発売までの間に、少なくとも加速力と最高速度においてCB750を圧倒できるモデルとして、マッハIIIのエンジンを拡大する形で開発されたのがH2 マッハIVです。
デザイン面では、直線を基調としたスリムなフューエルタンクや、特徴的な右2本、左1本の非対称な3本出しマフラーが独自の外観を形成しています。
車体の基本骨格には鋼管ダブルクレードルフレームが採用されており、乾燥重量は192キログラムに抑えられています。
技術的な側面では、748.2ccの空冷2ストロークピストンバルブ並列3気筒エンジンを搭載しています。
当時の公称スペックでは、最高出力74ps、最大トルク7.9kg-m(約77.4Nm)を発生させる性能を有していました。
トランスミッションには常時噛合式の5段リターン式が採用され、後輪駆動にはドライブチェーンが使用されています。
また、燃料供給は3基のキャブレターで行われ、潤滑方式にはオイルインジェクションが採用されています。
始動方式はキックスターターのみとなっており、当時の大型モーターサイクル特有の仕様となっていました。
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