日本じゃ買えないのが惜しい!全長3.7mのフィアット「パンディーナ」にアウトビアンキ仕様が欧州で登場 名車「Y10」をオマージュした特別仕様
そもそも「パンディーナ」ってどんなクルマ?
ステランティスの伊ブランド、フィアットは2026年10月21日、コンパクトカー「パンディーナ」の新たな特別仕様車「パンディーナ・トリブート・アウトビアンキ」を発表しました。
イタリアの自動車史に名を残す「アウトビアンキY10」へのオマージュを込めたモデルで、最後のY10が生産された日から30年という節目に登場します。

今回のモデルを理解するうえで、まず整理しておきたいのが「パンディーナ」という車名です。
フィアット「パンダ」は1980年に登場した小型車で、シンプルな設計と実用性、親しみやすいスタイルで長年にわたり愛されてきました。
一方、2024年に発表された新世代モデルが「グランデパンダ」です。新しいデザインを採用し、より大きなボディと幅広いパワートレインを備えるモデルとして、従来のパンダとは別の存在になりました。このモデルは2026年10月、日本でも発表されています。
これに対してパンディーナは、従来型パンダの系譜を受け継ぐモデルです。イタリア語で小ささや愛らしさを表現する語尾「ina」を加えた愛称で、2026年モデルでは正式な車名として位置づけられています。
全長は約3.69mで、ハイブリッド仕様を設定。グランデパンダがハイブリッド、電気自動車、ガソリン車を展開するのに対し、パンディーナはハイブリッド専用です。
今回登場したトリブート・アウトビアンキは、そんなパンディーナの上級仕様にあたります。
最大の特徴は、専用色のプラチノと、ボディカラーとのコントラストを生むブラックのリアゲートです。ブラックのルーフを組み合わせた2トーン仕様も選択できます。ブラックのドアミラーカバーやアンダーガード、専用の「Tributo Autobianchi」ロゴ、専用デザインの15インチアルミホイールも採用しました。
インテリアにも専用の演出が施されています。明るいサンドカラーのマイクロファイバーシートには特徴的な四角いパターンをあしらい、フロントのヘッドレストには専用ロゴを配置。ドアパネルやダッシュボードにも専用カラーを採用し、通常のパンディーナよりも上質な雰囲気に仕上げています。
このデザインの背景にあるのが、アウトビアンキY10です。
1985年に登場したY10は、フィアット・パンダ由来のプラットフォームを使いながら、洗練されたスタイリングと上質な仕上げで差別化した小型車でした。特徴的なブラックのリアゲートも、その個性を象徴するディテールのひとつです。その後、Y10はランチアYへとつながる流れを切り開きました。
つまり今回の特別仕様車は、パンダと共通のルーツを持ちながら、独自の個性を追求したY10の思想を現代に受け継ごうというものです。
生産はイタリアのポミリアーノ・ダルコ工場で行われ、パワートレインは既存のパンディーナと同じハイブリッド仕様です。今回の発表では、専用デザインや内外装の変更が中心となっています。
ちなみにこのモデルが日本で展開される予定はありません。
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