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バブル期の“成功者の象徴”がいまや1500万円超! メルセデス・ベンツ“R107”型「SL」が大人たちを魅了する理由とは【今こそ乗っておきたい名車たち】

中古車価格は1000万円超! それでも手に入れる価値がある理由

 2026年現在、そんな“R107”型メルセデス・ベンツ「SL」の中古車流通状況はどうなっているのでしょう?

 結論からいえば、もはや「安価な個体」は地上から消滅しました。かつて100万円台あるいは200万円台で転がっていた個体は、今やスクラップか、あるいは修復不可能なほど荒廃したものが大半となっています。

 現在、日本国内のオークションや専門店で流通しているまともな個体は、軒並み600万円から1200万円。極上の個体ともなれば1500万円を超えるプライスタグがつくことも珍しくありません。世界的なネオクラシックブームの影響で、海外コレクターとの争奪戦になっているのが現状です。

 けれど、絶望することはありません。“R107”型の最大の美点は「直して乗れる」ことにあります。メルセデス・ベンツというメーカーの恐ろしさは、数十年経った今でも多くの純正部品を供給し続けていること。確かに維持費は最新のエコカーの比ではありませんが、手を入れれば入れるほど、新車時に近い輝きを取り戻すことも決して不可能ではないのです。

“R107”型メルセデス・ベンツ「SL」とは、自動車という工業製品が一生モノとしてつくられていた時代の、最後の遺産なのでしょう。燃費は悪く、小回りは効かない。そして税金も高い。けれど、それらすべてのマイナス要素を補って余りある「精神的な充足感」が、このクルマにはあるのです。

 最新のテクノロジーに追いかけ回される日々に疲れ、ふと、自分自身の原点に戻りたいと思ったときには、“R107”のずっしりと重いドアを開けてみてください。そこには、あなたがかつて憧れた、そして今こそ手にするべき「真の豊かさ」が待っています。

“W114”型などのコンポーネントを活用して開発された“R107”型。直列6気筒とV型8気筒のエンジンが設定された
“W114”型などのコンポーネントを活用して開発された“R107”型。直列6気筒とV型8気筒のエンジンが設定された

 もはや中古車でしか手に入らないこの珠玉のスポーツカーを、自らのガレージに収めること。それは大人にしか味わえない、最高に甘美な道楽なのです。

Gallery 【画像】押し出しの強いグリルに独特なテールランプがカッコいい! メルセデス・ベンツ「SL」“R107”を写真で見る(11枚)

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