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フレーム剛性を落としてもサーキットでは0.4秒タイムアップ!? 最高出力218馬力の“イタリアンスーパーバイク”ドゥカティ「パニガーレV4」2027年モデルの進化とは

V4エンジンは218psを発生! 高回転域のパワーをさらに強化

 ドゥカティは、スーパースポーツバイク「パニガーレ V4」の2027年モデルを発表しました。エンジンや車体、電子制御などを改良し、サーキットでの走行性能をさらに向上。欧州では2027年3月から、日本では同年4月から発売予定です。

 ドゥカティのスーパーバイクとして進化を続けてきた「パニガーレ V4」。2027年モデルは、これまでレースで培ってきた技術を生かし、エンジン、空力性能、シャシー、電子制御システムが総合的にアップデートされています。

 開発の目標は、バイクが持つポテンシャルをさらに高め、その性能をライダーが最大限に引き出せるようにすること。実際、イタリアのヴァレルンガサーキットでおこなわれたテストでは、従来モデルと比較して平均ラップタイムを0.4秒短縮しています。

 パワーユニットには、1103ccの水冷90度V型4気筒“デスモセディチ・ストラダーレ”エンジンを搭載。吸気、排気、潤滑システムを見直すことで、最高出力は従来モデルから2psアップの218ps(160kW)/1万3500rpmを達成しています。最大トルクは120.6Nm/1万1000rpmとなっています。

 特に強化されたのが、高回転域でのパフォーマンス。1万2000〜1万4000rpmという回転域の出力が向上し、1万3000rpmでは従来比3.5psのパワーアップを実現。さらに、2〜5速のレブリミットを500rpm引き上げて1万5000rpmとし、高回転域のパワーをより長く活用できるようにしています。

ドゥカティ「パニガーレV4」の2027年モデル
ドゥカティ「パニガーレV4」の2027年モデル

 また、最終減速比を従来の2.563から2.471に変更することで、最高速度を従来比12km/h向上させるとともに、サーキットでのギアチェンジの回数を削減。ヴァレルンガサーキットでは1周当たり2回のシフト操作を削減でき、ライダーが走行ラインやマシンのコントロールに集中しやすくなっています。

 車体構造で注目したいのは、新設計のフロントフレーム。従来モデルと比較して横方向の剛性を12%低減し、コーナリング性能を高めているのがポイントです。

 一般的に、フレームは剛性が高いほど優れていると思われがちですが、バイクを深く傾けて走る際には適度な“しなり”も重要です。今回の改良では、フレームの横方向の柔軟性を高めることで深いバンク角でもタイヤが路面をとらえやすくなり、フロントのグリップ力と操縦精度が向上。コーナリング中の走行ラインを安定させ、より高い速度を維持できるようにしています。

 さらに、最終減速比の変更に伴ってホイールベースを8mm短縮。コーナーからコーナーへの切り返しが俊敏になり、ワインディングロードでの扱いやすさやライダーの身体的な負担軽減にもつながっています。

 空力性能にも改良が加えられています。フロントのエアインテークを大型化し、高速走行時にエンジンへ取り込む空気の流れを改善。300km/h走行時には、吸気による加圧効果によって従来比1.3psの出力向上を実現しています。

 一方、大型化したエアインテークによる空気抵抗の増加を抑えるため、フロントのウイングレットを新設計。サイドのエンドプレートを大型化することで空力効率を高め、エンジン性能の向上と空気抵抗の低減を両立しています。

 電子制御システムでは、新たに“ダイナミック・エンジン・ブレーキ”を採用。後輪にかかる負荷を基にエンジンブレーキの効き具合を自動調整し、コーナー進入時の車体挙動を安定させます。

 さらに、新機能として“レース・ブレーキ・コントロール”も搭載。減速時に後輪のブレーキ性能を効果的に活用することで、より遅いタイミングからのブレーキングを可能にします。

 これらの制御が連携し、プロライダーがおこなうような繊細なブレーキ操作をサポート。コーナーへの進入速度を維持しながら、ねらったラインを正確にトレースしやすくなっています。

 ラインナップは、標準モデルの「パニガーレ V4」と、上位モデルである「パニガーレ V4 S」の2種類。

 標準モデルはショーワ製フロントフォークとザックス製リアショック、軽合金ホイールを装備しています。

 一方の「パニガーレV4 S」は、オーリンズ製の電子制御サスペンションや鍛造アルミニウムホイールなどを採用しています。さらに、サーキット走行時に限りハンドル位置を10mm高く調整できる機構も備え、ハードブレーキングや切り返し時の操作性を高めています。

 最高出力の向上だけでなく、コーナリングやブレーキングに関わる性能まで磨き上げた2027年モデルの「パニガーレ V4」シリーズ。サーキットでの速さとライダーの扱いやすさをさらに高次元で両立したスーパースポーツバイクへと進化を遂げています。

●製品仕様
■パニガーレ V4
・価格(消費税込):365万円
・カラー:ドゥカティ・レッド
・装備重量:191kg

■パニガーレ V4 S
・価格(消費税込):453万円
・カラー:ドゥカティ・レッド、パフォーマンスカラー
・装備重量:187kg

■共通仕様
・ホイールベース:1480mm
・シート高:850mm
・エンジン:水冷90度V型4気筒4バルブ
・総排気量:1103cc
・最高出力:218ps(160kW)/1万3500rpm
・最大トルク:120.6Nm/1万1000rpm
・燃料タンク容量:17リットル

Gallery 【画像】エアインテークやウイングレットに注目! ドゥカティ新型「パニガーレV4」を写真で見る(10枚)

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