VAGUE(ヴァーグ)

パンも、ハムも、ベーコンも、“店で手作り”! 代々木上原「カタネベーカリー」が24年続ける“街のパン屋”のかたち

 代々木上原の住宅街の中にあるブーランジェリー「カタネベーカリー」。地元の人はもちろん、場所柄なのか外国人客の姿も目立ちます。駅から多少歩いた場所でも、美味しいパンを求めて多くのお客様がやってくる人気店です。

アングレや田舎パン、ジャンボンフロマージュなど、カタネベーカリーのパンと菓子
アングレや田舎パン、ジャンボンフロマージュなど、カタネベーカリーのパンと菓子

 「元々この街に住んでいたんです」と話すのはオーナー夫妻の片根さん。

 「住んでいて、『この辺は街のパン屋さんみたいなのがないよね』、と思っていたんです。子供もいたし、近隣の方からもこの辺にパンのお店あったらいいのに、という声もあったので」。

 取材時で、オープンから24年目。

 「街にある日常的なパン屋さんがやりたかったので住宅地の方が良かったのと、子供を見ながら営業するため、店舗兼住宅が良かったんです。でもそんな物件はこの辺りにはなかった。それで空き地だったここに住居兼店舗を建てたんですよ」。

 なのでお店のコンセプトはもちろん、

 「毎日食べたくなるようなパン、安心安全なパンですね。自分たちが食べたいパンを作って売っているので、逆に言えば自分たちがあまり食べたくないものは使わないようにしています」。

 小麦は国産小麦、野菜はできるだけオーガニックや自然栽培のものを。そして、パンの中に入れるあんこやツナ、カレーなども手作りです。さらに驚きなのは、ハムやベーコンも手作り!

 「使いたいようなハムがなくて。そうなると自分で作るしかないんですよ」と笑顔で話す片根さん。そんな、一つ一つ、丁寧に作られた、カタネベーカリーのパンを紹介します。

「アングレ」330円。もっちりふかふかの食感と優しい甘みはみんな大好き!
「アングレ」330円。もっちりふかふかの食感と優しい甘みはみんな大好き!

もっちり柔らかい人気の食パン。店の顔と言える「アングレ」

 「当店で最も人気のある食パンなんです。北海道の小麦を使って湯だねを使っています。ちょっともちもちしていて、食べつかれないような感じにできているんですよ。一番スタンダードな、当店の名刺代わりみたいなパンです」。

 そのまま食べるのとトーストするのと、どちらがいいのか聞くと

 「私は軽く焼く方が好きですけど、そのままでも美味しいですよ」。

 食べてみると、湯だねならではのもちもち感と、粉の甘みがじんわり感じられます。カットしたものは、5枚入り、6枚入りが人気だそうですが、たまに4枚や10枚にカットして欲しい、というリクエストもあるそう。10枚ということはおそらくサンドイッチ用? そのままもいいけれど、いろんな具材を挟んでも食べたくなるパンです。

「田舎パン」(1/4)350円。ハーフサイズ700円、ホール1400円
「田舎パン」(1/4)350円。ハーフサイズ700円、ホール1400円

料理のプロが選ぶパン。地元飲食店からの人気も高い「田舎パン」

 天然酵母のみを使用し、100%北海道小麦で作っているのが「田舎パン」。

 「この10年ぐらいは世界中で流行っている『サワードゥブレッド』です。ハード系ですが中はかなりモチモチしています。飲食店からの引き合いも多くて、レストランやワインバーなどに卸しているんですよ」。

 代々木上原界隈のカフェのサンドイッチのパンは、このお店のパンを使っていることが結構多いとのこと。数多くのブーランジェリーがある新宿や渋谷に近い代々木上原で、ここのパンが選ばれているということは、それだけ美味しいということだと思います。

 「値段が安い、というのもあるかもしれませんね。結構値段は頑張っています」。

 今度この近くでモーニングやランチを食べる時、どこのパンか聞いてみるのもいいかもしれません。

サンドイッチの「ジャンボンフロマージュ」650円。自家製ハムにハードタイプのチーズ
サンドイッチの「ジャンボンフロマージュ」650円。自家製ハムにハードタイプのチーズ

ハムから手作り! 程よい塩気がたまらない「ジャンボンフロマージュ」

 「サンドイッチのパンは時間によって変わるのですが、朝は長時間発酵のフランスパンです。中身はバターと自家製のハム、と北海道のチーズですね。ハムは梅山豚(メイシャントン)という品種の豚で、茨城県の塚原牧場さんから仕入れています。塚原牧場さんも、もう何年だろう。結構長くお付き合いさせてもらっていて、毎週腕肉やモモ肉を送ってもらい、それを加工してハムやベーコンにしています」。

 「梅山豚」の特徴を聞くと、

 「もう全然違うんですよ。とろけるようなあっさりとした味わいでとても美味しいです。育て方はもちろん、餌にもとてもこだわっているんです。もちろん安くはないですね。梅山豚の肉は伊勢丹で売っていると思います」。

 ブランド豚の肉で作る自家製ハム。もちろんハムだけではありません。チーズにもこだわりが。

 「チーズも北海道の足寄にある『しあわせチーズ工房』で作っているチーズです。生産者の本間さんとも昔から親交がありますね。もちろん値段もそれなりにするので、どうしようか一回考えたのですが、いいかなと。実は色々な賞をとっている工房なんですよ」。

 生産者さんと結構繋がっているんですね、と聞くと、

 「結構つながっていますね。だから幸せなのかもしれないですね。みんな仲間たちで、それこそいい意味で、身内ノリで色々なものを作り出していると思います」。

パン オ ショコラ280円。クロワッサン生地でたっぷりのチョコレートを包んでいる
パン オ ショコラ280円。クロワッサン生地でたっぷりのチョコレートを包んでいる

実はご近所コラボパン「パン オ ショコラ」

 「パン オ ショコラは『Minimal(ミニマル) | Bean to Bar Chocolate』というチョコレート専門店が富ヶ谷にあるんですが、そこで作っている『バトンショコラ』を使用しています」。

 生地はクロワッサン生地。

 「クロワッサンは多分一番売れているパンですね。うちのクロワッサンはバリバリすぎないのが特徴です。クロワッサンってバリッとして層がホロホロッとするのがいいとされていますが、あまりバリバリとかパサパサなのはあまり好みではないので、ほどよくしっとり感があるような、ジューシーさを残した作り方をしています」。

 パン オ ショコラはもちろんですが、そう聞くとプレーンのクロワッサンも一緒に買いたくなってきます。

フランス・ブルターニュ地方の伝統菓子「ファーブルトン」

 「フランスのブルターニュ地方の焼き菓子です。小麦粉や卵の入ったプリン液みたいなものに、プルーンとレーズンを下に入れていて、それがむちっとしていい食感なので、気軽に食べられるんです。大きいホールで焼いて、カットして販売しているんですが、フランスの方もよく買っていきますよ」。

 外側は香ばしいけれど、中はむちっとしていて、時々プルーンやレーズンの甘みがやってきます。おそらくですが、フランスのママが作るおやつ? 日本在住のフランスの人が買いに来るということは、本場の味に近いからだと思います。優しい甘さです。

 「地元の皆様に『マイパン屋さん』みたいに思ってもらえたらそれでもう十分ですね」と話す片根さん。

 店の地下にはカフェがあり、パン4種とドリンク、バター、ジャム、小さなジュースがセットになった「パリの朝食」1000円や、オムレツ/サラダ/スープセット各1200円などがあります。

 もちろん、ドリンクを注文すれば、上の店舗で購入したパンを食べることも可能。

 「元々はハード系のパンをどうやって食べたらいいかとか。そういう提案ができたらいいなと思って始めたんです。ランチタイムで営業している時は、フランスの家庭料理風なものを出しています」。

 次に来る時はオープンしてからすぐにパンを買いに来て、その後カタネカフェでモーニングを楽しみたいなぁ。または、好きなパンを買って約2km先の代々木公園までウォーキング、のんびり園内でパンを食べるのもあり。

 駅からちょっと歩くけれど、近くまで来たら必ず寄りたい、近くまで来たらぜひ立ち寄りたい、街に根づいたブーランジェリーでした。

店舗情報
「カタネベーカリー」
住:東京都渋谷区西原1-7-5
TEL:03-3466-9834

営:最新の営業時間は公式SNSの営業カレンダーを参照
休:公式SNSの営業カレンダーを参照

「カタネカフェ」
営:最新の営業時間は公式SNSの営業カレンダーを参照

Gallery 【画像】自家製ハムのサンドから名物食パンまで「カタネベーカリー」の画像を見る

VAGUEからのオススメ

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

RECOMMEND