わずか250台の希少仕様! ド派手カラー&ターボで武装した48年前のカワサキ「Z1-R TC」が米国オークションで高値落札 いったい現在の価値はいくらになる?
メーカー公認のカスタム! 歴史的価値の高い初期型ターボ
2026年10月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1978年式のカワサキ「Z1-R TC」が登場しました。
Z1-R TCは、1978年にカワサキの北米法人とATP社の共同開発により、世界初の量産ターボチャージャー搭載モデルとして市場に投入された伝説的なビッグバイクです。
先行して高い人気を博していたカフェレーサー「Z1-R」をベースとし、Ray-Jay社製ターボをボルトオンすることで、当時の自主規制値を遥かに凌駕する圧倒的なハイパワーを獲得しました。
当時の海外市場、特に北米ではさらなるモアパワーと直線での加速性能が熱望されており、各社がリッターマシンで覇権を争う中、カワサキが放った究極のモンスターマシンとして今なお語り継がれています。

今回出品された個体は、元々はカリフォルニア州アーバインのTurbo Cycle(TC)社によってATP製ターボキットが組み込まれ、カンザス州モーランドで新車販売された歴史を持ちます。
外観デザインについては、ブラックの車体色をベースに、赤・オレンジ・黄色のグラフィックを組み合わせた「Molly」カラーが採用されています。
このカラーリングはカスタムペインターのローリン・モリー・サンダースが手がけたもので、1978年から1979年にかけて生産されたZ1-R TCのうち、第2ロットとなる250台に採用された仕様です。
車体にはクォーターフェアリングやリアカウル、着色されたウインドスクリーン、ツーアップ仕様のダックテイルシートなどが装備されています。
足まわりには、ブラック仕上げの7本スポーク18インチ鋳造アルミホイールを採用。タイヤにはブリヂストン「Spitfire S11」が装着されています。
サスペンションは36mmのテレスコピックフォークと、プリロード調整機構を備えたリアツインショックを組み合わせています。ブレーキには前後合わせて3枚のディスクを使用するトリプルディスクブレーキが採用されています。
また、計器類は160mph(約257km/h)まで表示可能な日本電装製スピードメーターと、8500rpmからレッドゾーンが始まるタコメーターを配置。
走行距離を示す5桁のオドメーターは約6000マイル(約9600km)を表示しており、そのうち約85マイル(約137km)を現在の出品者が走行しています。
そして、このZ1-R TC最大の特徴といえるのが、Rajay製ターボチャージャーを組み合わせた1015ccのDOHC並列4気筒エンジンです。
新車時の最高出力は130馬力とされており、38mmのZenith-Bendixキャブレターや社外製電動燃料ポンプ、4本のエキゾーストパイプをまとめた「スパイダー」ヘッドパイプなどが装備されています。

出品者によると、エンジンはキャブレターの清掃やターボチャージャー、燃料流量の調整を行う余地があるとのことです。
トランスミッションは5速で、駆動チェーンを介して後輪へと動力を伝達します。また、電動スターターに加え、シート下には取り外し可能なバックアップ用キックスタートレバーも収納されています。
車両にはツールキットやカワサキ製エアプレッシャーゲージ、取り外された燃料ポンプや燃料計、燃料ラインなども付属しました。
なお、今回のオークションでは15件の入札を集め、最終的に1万6750ドル(約263万円)で落札されました。
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