オフロードブームを牽引した“名作ミニバイク”が米国オークションで落札 走行わずか453キロ 54年前のヤマハ極上「JT2」の価値とは
1970年代のオフロードブームを支えた小排気量モデル
2026年9月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1972年式のヤマハ「JT2 ミニ エンデューロ60」が登場しました。
JT2 ミニ エンデューロ 60は、1970年代初頭に登場した小型オフロードバイク「JT」シリーズに属するモデルです。
当時、アメリカを中心にレジャー用での小型バイク需要が高まっており、ヤマハは本格的なオフロードバイクの機構を縮小したミニエンデューロモデルを投入しました。
1970年に登場したJT1に続くマイナーチェンジ版として1972年にラインアップされたのが本モデルであり、コンパクトな車体ながら本格的なトレール走破性を誇る設計となっています。
当時の他メーカーのレジャーバイクと比較しても、ダート走行を前提とした骨格や足まわりの構成は本格的であり、単なる玩具にとどまらない走行性能を備えていました。

デザイン面では、ハイマウントされた前後フェンダーやアップタイプのマフラーなど、フルサイズのエンデューロマシンをそのまま凝縮したようなシルエットが採用されています。
パイプバックボーンタイプのフレームに、小ぶりな4.3リッター容量のフューエルタンクが組み合わされ、全体の引き締まったフォルムを形成しています。
また、車体サイズは全長1585mm×全幅700mm×全高930mmとコンパクトで、車両重量も65kgに抑えられています。
技術的な側面では、空冷2ストローク単気筒58ccエンジンを搭載しています。
このパワーユニットは最高出力4.5psを発揮し、内径42mm×行程42mmのスクエアボア構造が採用されました。
トランスミッションは4速マニュアルを採用しており、フットシフト操作によって小排気量ながら軽快な加減速を行える構造となっています。
また、エンジン潤滑方式にはヤマハ独自の分離給油システムである「オートルーブ」が採用されており、混合ガソリンを作ることなく単体での給油を可能にしています。
足まわりには、フロントにテレスコピックフォーク、リアにはスイングアーム式サスペンションを備え、前後ともにドラムブレーキが組み合わされています。
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