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「カウンタック」や「BB」のライバルだったマセラティ「ボーラ」が急騰中! 再評価され始めた理由とは?

オリジナルのまま維持された5マイルバンパーの「ボーラ」とは

 マセラティ初のミッドシップ・スーパーカーとして、鳴り物入りでデビューしたボーラ。しかし12気筒エンジンを持たないこと、そしてライバルに比べてアグレッシヴさに欠ける大人しいスタイルなどがあだとなってしまったのか、販売実績は決して芳しいものではなかったという。それを裏づけるように、1980年ごろに生産を終えるまでの総生産台数は564台(ほかに571台説など諸説あり)に終わっている。

通称「5マイルバンパー」と呼ばれる巨大なバンパーを前後に装着した北米仕様の「ボーラ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
通称「5マイルバンパー」と呼ばれる巨大なバンパーを前後に装着した北米仕様の「ボーラ」(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●かつては嫌われものだったはずの5マイルバンパーが……

 さらに、より強力な4.9リッターV8を備えたボーラはわずか250台といわれているが、今回「ARIZONA」オークションに出品されたのは、その希少な250台のうちの1台。現オーナーは2011年から所蔵しているとのことである。

 RMサザビーズの公式WEBカタログに掲載された写真でも一目瞭然だが、この個体をもっとも特徴づけているのは前後に装着された巨大なバンパーだ。通称「5マイルバンパー」を装着した北米仕様として1978年7月27日に製造され、新車時から「ロッソ・フォーコ(Rosso Fuoco:炎の赤)」のボディに黒革の内装という組み合わせだったとのことである。

 実際の走行距離は不明ながら、その走行距離計はカタログ作成の段階でわずか801マイル(約1290km)を表示。内外装のコンディションや運転席/助手席双方のドアガードが保護用のビニールで覆われていることからみると、オドメーターの数字はおそらく正しいものと認定されているという。

 ただしこれだけのローマイレージながら、メンテナンスは随時おこなわれてきたようだ。たとえば2021年9月には、エンジン補器類のベルト交換、エンジンオイル/フィルターの交換、燃料ホースとフィルターも新品に交換、ブレーキシステムにもサービスを施すなど、必要なメンテナンスと修理が施されたばかりとのこと。

 その代償として、クラシック・スーパーカーのエキスパートとして知られるイリノイ州シカゴの「オートスプリント・リミテッド(Autosprint Limited)」に支払われた、約1万500ドルの請求書コピーが、今回の出品に際して添付されるファイルに収められていた。

Next1年前の2倍にもなった驚きの落札価格とは?
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