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「カウンタック」や「BB」のライバルだったマセラティ「ボーラ」が急騰中! 再評価され始めた理由とは?

1年前の2倍にもなった驚きの落札価格とは?

 品の良さや上質な造りなど、昔ながらのマセラティの良さを残した最後のモデル、しかも1970年代における究極的なスーパーカーのひとつであるボーラは、カウンタックやBB以上に希少であるという付加価値も相まって、今となっては世界中の愛好家にとっても魅力的なレアアイテムとなりつつあるようだ。

運転席/助手席双方のドアガードが保護用のビニールで覆われたままの状態(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
運転席/助手席双方のドアガードが保護用のビニールで覆われたままの状態(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●高額落札の裏には、クラシケ発足がある?

 それでも今回、RMサザビーズ北米本社がこの北米仕様のボーラに設定したエスティメートは、15万ドル~20万ドルという、同年代のランボルギーニ・カウンタックはもちろん、フェラーリ512BBの相場価格よりも大幅にリーズナブルものとなっていた。

 ところが2022年1月27日に行われた競売ではビット(入札)が跳ね上がり、終わってみれば26万8800ドル、日本円に換算すると約3100万円で落札されるに至ったのだ。

 ちょうど一年前のRMサザビーズ「ARIZONA」にて、1973年型ボーラ4.9が11万4800ドルで落札されたこと。また2021年8月、RMサザビーズのライバル企業である「ボナムズ・オークション」社が開催した「クエイルロッジ」オークションでは、1975年式のボーラが14万3360ドルで落札されたことと比べると、いくら超ローマイレージでオリジナリティの高い極上車であるとしても、同型のボーラたちの約2倍に相当する今回のハンマープライスは驚きに値しよう。

 以前ならば、巨大な「5マイルバンパー」を装着したクルマ、ましてスーパーカーは、アメリカ人からでさえ敬遠されがちだったと記憶している。ところが、新車時のオリジナリティが重要視される現在のクラシックカー界においては、たとえ不人気なディテールであっても、新車時の姿がそのまま残されていることに意義が見いだされているようだ。

* * *

 これは筆者の私見ながら、今回の高額落札については、つい先日マセラティ社オフィシャルのクラシック部門「マセラティ・クラシケ」の発足がアナウンスされたことが、なんらかの影響を及ぼしている可能性も否めない。

「フェラーリ・クラシケ」や「ランボルギーニ・ポロストリコ」のごとく、今後はマセラティでもメーカー公式の「チェルティフィカート(Certificato:認定)」を受けることがステータスとなる。そしてオリジナリティの高い車両に、より高い市場評価が下されることになるだろうという観測は、今回の驚くべきハンマープライスとまったくの無関係ではないと考えてしまうのである。

Gallery 【画像】「クラシケ」誕生で価格急騰中のマセラティ「ボーラ」を見る(29枚)
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