寒冷地でリマックのバッテリーは大丈夫? 1914馬力の「ネヴェーラ」をマイナス15度の環境で徹底検証
寒冷地でバッテリーは大丈夫か、リマックが厳寒期テストで証明
4輪それぞれに独立したモーターを装備したBEV 4WDのハイパーカーリマック「ネヴェーラ」が、市販に向けて厳寒期の最終テストをおこなった。
リマックはクロアチアのザグレブ郊外に本拠を置くグループ企業で、クルマ電動化や自律走行、それに必要となるソフトウェアを開発している。そのリマック・グループのリマック・アウトモービリ社が設計・製造をおこなったこのネヴェーラは、4つのモーターにより最高出力1914ps、最大トルク2360Nmを実現。
最高速度は412km/h、0−100km/h加速タイムは1.85秒という、世界最高クラスの加速力を誇っている。搭載されているバッテリー容量は、6960セルで120kWhとのことだ。
●なぜ寒冷地テストをする必要があるのか
今回の寒冷地テストは、スウェーデンにあるピレリのソットゼロセンターにおいて2週間にわたっておこなわれた。マイナス15℃を記録する夜間を中心に走行をし、ABSやESP、トルクベクタリングなどのシステムの動作確認と調整がほどこされた。
すでにネヴェーラは、米国とEUの認証試験には合格しているため、本来は今回のようなテストをおこなう必要はなく、そのままで世界中の顧客へと引き渡してもいいレベルに達している。しかし開発チームはすべての制御システムが過酷な条件でも完璧に機能するということを確認するために、このテストをおこなったという。
装着されていたタイヤはP-Zero Winterだが、これは一般販売されているものとは違い、ピレリとリマックが共同で開発した専用品だ。1輪あたり500ps近いパワーと600Nm近いトルクを受け止めるために特別につくられたものである。なおサマータイヤは、こちらも専用のミシュランのパイロットスポーツ4Sが標準装備されることとなっている。
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