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クールなルックスの現代版スクランブラー! まもなく上陸する「スクラム411」は街乗りも悪路もイケる

「ヒマラヤ」の冒険的なイメージを都市型に再構築

 ロイヤルエンフィールドから、同ブランド初のアドベンチャー・クロスオーバーモデル「スクラム411(Scram411)」がリリースされました。

ロイヤルエンフィールド初のアドベンチャー・クロスオーバーモデル「スクラム411」は、現代のスクランブラーと呼ぶべき個性派インポートバイク
ロイヤルエンフィールド初のアドベンチャー・クロスオーバーモデル「スクラム411」は、現代のスクランブラーと呼ぶべき個性派インポートバイク

 ロイヤルエンフィールドはイギリスで生まれ、現在はインドを拠点に生産をつづけているバイクブランド。1901年に初代モデルの生産をはじめたという長い歴史を持ち、近年は、毎年40%以上の成長をつづけています。

 そんなロイヤルエンフィールド初のアドベンチャー・クロスオーバーモデル「スクラム411」は、インド市場を皮切りに、2022年半ばごろをめどには日本を含むアジア太平洋地域、その後、北米や中南米地域で展開される予定です。

 ロイヤルエンフィールドのラインナップには「ヒマラヤ(Himalayan)」というアドベンチャーモデルがありますが、今回、アドベンチャー・クロスオーバーに分類される「スクラム411」を導入したねらいとはどこにあるのでしょう? 同ブランドの広報担当である伊藤さんは次のように話します。

「『ヒマラヤ』が持つアドベンチャーのDNAはそのままに、都心に住む現代ライダーのために、より身近で親しみやすく、快適なモーターサイクルに仕上げたのが『スクラム411』です。ルックスのイメージなど『ヒマラヤ』と多くの価値を共有しながら、独自の個性を備えています」

「ヒマラヤ」は本格的なオールパーパス・アドベンチャーツアラー。一方の「スクラム411」は優れたオフロード性能を維持しながら、現代の都市道路でより快適に走行できるよう再構築されたマシンで、モダンな都市型ストリートモーターサイクルというのが同社の分類。アドベンチャーのDNAを継承しながら、より都会的な環境に適したマシンに仕上がっているといいます。

「スクラム411」のエンジンは、「ヒマラヤ」にも搭載される“LS410”と呼ばれる411ccの空冷単気筒を搭載しています。シャシはロイヤルエンフィールドの傘下企業で、イギリスの著名なモーターサイクルデザイン&製造企業であるハリス・パフォーマンスのものをベースに開発し、市街地での俊敏性とオフロードでの走破性を両立。都市でのライディングだけでなく、ラフロードも楽しめる設計となっています。

「『ヒマラヤ』の無骨な魅力を好みながら、主に都市環境で走りたいという方や、冒険的な一面も持ちながら都会的なストリートバイクが好きという方に『スクラム411』はマッチしています」(伊藤さん)

●クラシカルなスクランブラーイメージが好印象

 かつて、オフロード専用バイクがまだ存在しなかった時代に、ロードモデルをベースにオフロード向けの装備を加えた“スクランブラー”と呼ばれるマシンが存在していましたが、「スクラム411」はまさにそのイメージ。クラシックなモデルをつくりつづけているロイヤルエンフィールドだけに、スクランブラーのイメージを「スクラム411」に盛り込んでいるように感じられます。

「都市部の道路も、意外と荒れているところが少なくありません。そのため、スクランブラーは街中でも走りやすいと思います」

 このように話すのは、バイクやe-Bikeなど2輪車を中心に、取材・執筆をおこなっているライターの増谷茂樹さん。

「『スクラム411』はデザインもクラシカルで他に似たものが少なく、街中でも目立ちそうですね。ツーリングで走れるシーンの幅も広がるので、普段は通勤や街乗りなどに使い、休日はキャンプなどアウトドアに出かけるという使い方も似合います」(増谷さん)

 歴史あるブランドが生み出した新世代のスクランブラー。オフィシャル写真を見る限り、走行性能はなかなか高そうです。個性派の輸入バイクとして、期待の高まるモデルといえるでしょう。

Gallery 【画像】街乗りからアウトドアまでイケる! 新世代のスクランブラーを写真で見る(16枚)
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