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じつはF1®だけじゃない! WRCもフォーミュラEも ワンメイクタイヤで戦う世界のレースの見どころとは?

タイヤの性能差が出ないのでチーム力や運転技術が試される

 レースやラリーなどのモータースポーツは、プロフェッショナルが参加する最高峰のものから、素人が腕慣らしで気軽に参加できる競技(JAFが開催しているオートテストなど)まで幅広く、裾野は広いです。

2022年11月10−13日に開催された「ラリージャパン2022」の様子
2022年11月10−13日に開催された「ラリージャパン2022」の様子

 プロフェッショナルなレースとしては、「F1」(FIAフォーミュラワン世界選手権)とインディ500で有名な「インディカーシリーズ」、それに「ル・マン24時間耐久レース」が世界三大レースです。F1は1国1開催で、2022年は23戦が開催されました。

 FIA世界選手権には「フォーミュラE」もあります。また日本では市販車をベースにレースをする「スーパーGTシリーズ」(全8戦)も人気があります。

 レース車を市販の1種類に絞って競争するワンメイクレースも盛んです。こうしたレースではビギナーからベテランまで参加しますが、それだけではなく、タイヤもワンメイクにしてドライバーの腕の勝負になるようにしているレースもあります。

 実はワンメイクのタイヤで戦うレースは、このような国内レースだけでなく、F1やフォーミュラEのFIA世界選手権レースでも行われています。

 ラリーでは「WRC」(FIA世界ラリー選手権)が頂点でしょう。こちらも1国1開催で全13戦によりチャンピオンシップを競います。このラリーでもトップカテゴリーのカーメーカーが参加するプロフェッショナルチームはワンメイクのタイヤで行われています。

 ワンメイクタイヤで行われる競技のメリットは、タイヤの性能差が出ないのでイコールコンディションでの競争になります。チームやドライバーにとっては言い訳ができない状況です。供給されるタイヤの特性に合ったマシンのセッティング能力が試される面もあるでしょう。

 観客からの視点では、ほぼ性能差がない状況での争いが見どころになります。

 タイヤサプライヤーにとっては、他のブランドがいないということで、過当競争をしなくても済むということがメリットでしょう。供給されるタイヤは安定した性能を発揮できなくてはなりませんが、だからといって低い性能のままで良いことはなく、世界最高峰のレースやラリーにふさわしいグリップ性能や耐久性が求められるのは当然です。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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