BMWで最も成功した高級車「X7」が進化「大胆なマスクやスポーティな走り」は新型を成功へと導くか?
新型7シリーズとのタッグでラグジュアリークラスに挑む
間もなく日本でもデリバリーが始まるBMWの新型「X7」。その最高峰モデルである「X7 M60i xDrive」をドライブして感じたのは、新型も成功を収めるだろうという思いだった。

2018年にワールドデビューを果たしたX7は、ラグジュアリークラスで最も成功したBMW車になったという。BMWは従来、「7シリーズ」だけで同セグメントを戦ってきたが、X7の成功が追い風になったのだろう、この機にさらなる攻勢に打って出た。
マイナーチェンジにも関わらず、フロントマスクを大胆に変更したX7。何より特徴的なのは、新型7シリーズにも使われる水平に2分割されたLEDヘッドライトだ。2分割されたうちの上側、デイタイムライト/インジケーターは従来の“フォーアイズ”をモチーフにしたもので、下側ユニットがメインのヘッドライトとなる。
BMWのねらいは、新しい7シリーズとX7の2モデルを束ねてラグジュアリークラスを戦うこと。成功したX7と共通のイメージで7シリーズの存在感をあらためて際立たせ、逆に7シリーズと同じステイタスを与えることでX7のバリューをさらに高める。そんなところだろう。
実際、このフロントフェイスを他のセグメントに展開する予定はなく、ラグジュアリークラスの2台にだけ使われるという。近年のBMWデザイン、個人的にはチャレンジングというより迷走気味だったと感じているが、ここでようやくひとつの方向性が見えてきたのかもしれない。
最高峰のX7 M60i xDriveにはさらに迫力を増したデザインが与えられるだけでなく、“アイコニックグロウ”と呼ばれる、キドニーグリルの輪郭をぐるりと囲む照明も与えられた。これまでつけるとさすがに“満艦飾”という言葉が浮かんできてしまうが……。
3列シートを備えるインテリアも刷新された。電気自動車の「iX」で初めて採用された“BMWカーブドディスプレイ”の搭載で、運転席回りはがぜん、先進感が高まっている。12.3インチのインフォメーションディスプレイと、14.9インチのコントロールディスプレイを、湾曲したパネルに埋め込んだコレは、最新のBMW OS8で駆動される。

グラフィックは未来的というか宇宙的というか、かなりデジタルな感じ。問題は各種機能の呼び出しを、スマートフォンのように画面にずらりと並んだアイコンから選んでおこなうことで、やり方に手間取ることはないものの、走行中に望みの機能を呼び出すのは慣れが必要かもしれない。
また、ダッシュボード中央から助手席側にかけては、イルミネーションつきのアンビエントライトバーが新たに備わった。“X7”ロゴが入るものが基本だが、M60i xDriveでは“M”ロゴが刻まれ、夜間でも主張する。
パワーユニットは、4.4リッターのV型8気筒ツインターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせる。エンジン単体のアウトプットは従来の「X7 M50i xDrive」と同じ最高出力530ps、最大トルク750Nmだが、ここに新たに最高出力12ps、最大トルク200Nmの電気モーターが加わる形だ。
シャシーについては、前後エアサスペンション、電子制御ダンパー、インテグラルアクティブステアリング、Mスポーツデファレンシャル、アクティブロールスタビライゼーションといったシステム構成には従来から変更はないが、セッティングは見直されているという。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】