“素のディーゼルエンジン”こそマツダ「CX-60」の本命? 課題だった乗り心地は改善されたのか?
PHEVやMHEVに比べてしなやかさが増した乗り心地
そんなXDのコックピットで思わず笑みがこぼれたのは、ワインディングロードをドライブしているときだった。
スッと素直に向きを変え、クルマと一体になったかのような“人馬一体感”を伴ってコーナーをクリアしていく姿は、まるでオープン2シータースポーツの「ロードスター」のようである。

コーナリング時の俊敏性では、2.5リッター4気筒自然吸気ガソリンエンジンに強力なモーターと大型バッテリーを組み合わせた“e-スカイアクティブ PHEV”仕様にはかなわないものの、スイスイとコーナーをクリアしていくXDの走り味は、このサイズのSUVとは思えないほど軽快だ。
マツダはCX-60を、“走りを楽しみたい人のためのSUV”と位置づけているが、XDでワインディングロードをドライブするときなどは特に、ドライバーのために開発されたSUVというCX-60のキャラクターを実感する。CX-60は“ラージアーキテクチャー”と呼ばれる後輪駆動ベースのプラットフォームを採用しているが、このことも強い人馬一体感につながっている。
その一方、CX-60といえば、デビュー以来、その乗り心地の悪さが何度も話題に上ってきた。しかし、今回ドライブしたXDの乗り心地は、PHEVやMHEVに比べてしなやかさが増していた。特にリアサスペンションの構造を一部変更した後輪駆動モデルは、ハンドリングを悪化させることなく、よりなめらかな乗り味になっていたことをご報告しておきたい。
また、PHEVやMHEVで感じられた駆動系のちょっとしたギクシャク感や異音が、XDではほぼ消えていたのも朗報といえるだろう。
* * *
今回、PHEVやMHEVと乗り比べてみたが、CX-60のベストバイは先ごろデリバリーが始まったXDの“素のディーゼル”だと断言したい。
その理由は、エンジンがパワフルで乗り心地もよく、トランスミッションなどのパワートレインが洗練されているからだ。さらに、CX-60の真髄ともいうべき走りの楽しさも、PHEVやMHEVに対してヒケをとらない。これらの美点から、XDはCX-60の本命といえそうだ。
●Mazda CX-60 XD Exclusive Mode(4WD)
マツダ CX-60 XD エクスクルーシブモード(4WD)
・車両価格(消費税込):465万8500円
・全長:4740mm
・全幅:1890mm
・全高:1685mm
・ホイールベース:2870mm
・車両重量:1890kg
・エンジン形式:直列6気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:3283cc
・変速機:8速AT
・最高出力:231ps/4000〜4200rpm
・最大トルク:500Nm/1500〜3000rpm
・駆動方式:4WD
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)235/50R20、(後)235/50R20
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