アルファ ロメオ初の小型SUV「トナーレ」は魅力満載 デザインも走りもアルファ“らしさ”にあふれてる
ハンドリング系SUVと呼びたいくらいの鋭いハンドリング
アルファのプロダクションモデルの伝統は、ハンドリングにおいても実感できる。というか、さらに強烈に実感できる。
トナーレはいやはや、とにかくよく曲がる。素晴らしく気持ちのいい曲がりっぷりを味わわせてくれるのだ。ステルヴィオも曲がることが抜群に得意なスポーツ系SUVだが、このニューモデルも決して負けてはいない。

トナーレのステアリングギア比は、ステルヴィオの11.7対1に対して13.6対1と、一般的にはクイックな値ではあるものの、ステルヴィオほどではない。ただし、ホイールベース/トレッド比でいうなら、トナーレのそれはスポーツカーとしての黄金比に近い数値で、ステルヴィオより曲がりやすい資質を持つ。そのショートホイールベース気味のシャシーに加え、だいぶ前下がりに設定されたロール軸や電子式LSDなど、徹底的に曲がることを念頭においたシャシー設定となっている。
だからトナーレは、どこまでもアンダーステア知らずだ。ステアリングの切り始めの反応は一般的なクルマと比べたら明らかに鋭いものの、ステルヴィオほど劇的にクイックというわけではない。けれど、ロールが始まったらそこから先、曲がり方の密度がグッと濃くなっていく。
曲がり始めたそこからものすごく曲がっていく印象。ヘアピンのようなタイトコーナーでも前輪がグイグイとイン側へと入っていき、それに後輪もしっかりついていく。まるで強烈に出来のいいホットハッチを走らせているかのような感覚になる。すさまじいくらいに気持ちよくコーナーをクリアできるのだ。
その印象は、スポーツ系SUVというよりも、ハンドリング系SUVと呼びたくなるくらいのレベルにある。慣れるまでは戸惑いを感じるかもしれないが、トナーレで曲がっていくときの高揚感は極めて鮮烈。これに並ぶ快感を味わわせてくれるモデルは、少なくとも同じ“Cセグメント”SUVの中には見つけることができない。
ディーラーのショールームからスタートするテストドライブでは、そこまで体感することは難しいかもしれない。けれど、クルマの基本的な動きの方向性は、コーナーをひとつふたつ、あるいは交差点のひとつふたつでも、間違いなく感じとることができるはずだ。そこで気持ちよさや楽しさを感じたなら、きっとトナーレのことがどんどん好きになるに違いない。その先にはもっと快い、退屈知らずのドライビングが待っている。アルファ ロメオとはそういうブランドなのだからして。
●Alfa Romeo TONALE TI
アルファ ロメオ トナーレ TI
・車両価格(消費税込):524万円
・全長:4530mm
・全幅:1835mm
・全高:1600mm
・ホイールベース:2635mm
・車両重量:1630kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1468cc
・変速機:7速AT(デュアルクラッチ式)
・エンジン最高出力:160ps/5750rpm
・エンジン最大トルク:240Nm/1700rpm
・モーター最高出力:20ps/6000rpm
・モーター最大トルク:55Nm/2000rpm
・駆動方式:FWD
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)ストラット式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)235/45R19、(後)235/45R19
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