387馬力の大パワーをMTで操る爽快感とは? トヨタ「GRスープラ」6速MT仕様の気になる実力
ゆっくり走っていても楽しいMT仕様のGRスープラ
今回、GRスープラに組み込まれたMTは6速で、ATの8速に比べるとギアが2段少なくなっています。一方、トランスミッションの違いにより、車両重量は10kg軽くなりました。

それ以外は、MT車とAT車の間に差異はないものの、GRスープラはMT車を追加したタイミングですべてのグレードに改良を施しています。
例えばサスペンションは、ショックアブソーバーの減衰特性と電子制御の最適化をおこなったほか、スタビライザーブッシュの特性変更により初期応答性を向上させています。
さらに、パワーステアリングなどシャシー制御の改良により、ハンドリングもブラッシュアップ。また、RZグレードが履く19インチホイールは、より軽量化された新デザインのものへと変更されました。
そんなGRスープラMT仕様のドライバーズシートに収まり、まず安心したのは、シフトレバーの位置でした。ステアリングから手を下した位置に自然とシフトレバーが存在し、操作時も違和感などありません。
その上で「さすが!」と思ったのは、シフトレバーの剛性感。かなりしっかりしていて、いかにも「MTを操っている!」という感覚を味わわせてくれます。
ただし、あまりにもカッチリつくり込んであるせいか、少々なめらかさに欠け、動きに渋さこそないものの、タッチは結構ドライな印象。このシフトフィールをどう感じるかは、ドライバーの好み次第でしょう。
一方、クラッチは扱いやすく、神経質な印象はまるでナシ。イマドキの市販車としては少し重めですが、気になるほどではありません。
そんなGRスープラのMT仕様ですが、最大の美点はやはり、手の内で操る爽快感と、限界走行時のアクセル操作に対するAT以上のダイレクト感でしょう。高回転域でのエンジンの刺激な回転フィールも相まって、操る楽しさを存分に堪能できます。
一方、2000〜3000回転ほどでアクセルペダルをじんわりと踏み込んだ際、エンジンの鼓動と色気をATより深く味わえるのもMT仕様の魅力。ゆっくり走っていてもMTは楽しい……。ハイパワー&大トルクの6気筒ターボエンジンにMTを組み合わせたGRスープラは、スポーツカーらしい醍醐味を味わえるドライビングマシンだと断言できます。
ちなみにGRスープラのMTには、変速時にクラッチペダルを踏むとエンジン回転を自動で合わせてくれる“iMT”と呼ばれる制御が導入されています。これをオンにすれば、発進時にわずかにエンジン回転数を上げてエンストを防いでくれるほか、シフトダウン時にも自動で回転数を高め、スムーズなシフトチェンジをサポートしてくれます。
そうしたiMTの効果もあり、GRスープラのMT仕様はイージードライブも楽しめる懐の広さを併せ持っています。トルクが太くて粘り強いエンジンの特性もあって、4速に入れたまま30km/hを下回る低い速度域からギクシャクすることなく粛々と加速してくれるのです。これなら街乗りでもMTが苦になることはなさそうです。
GRスープラはMTの追加によって、より魅力的なスポーツカーへと進化しました。MTの導入を待った甲斐は、間違いなくあったといえそうです。
●TOYOTA GR SUPRA RZ
トヨタ GRスープラ RZ(MT)
・車両価格(消費税込):731万3000円
・全長:4380mm
・全幅:1865mm
・全高:1295mm
・ホイールベース:2470mm
・車両重量:1520kg
・エンジン形式:直列6気筒DOHCターボ
・排気量:2997cc
・変速機:6速MT
・最高出力:387ps/5800rpm
・最大トルク:500Nm/1800〜5000rpm
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)255/35R19、(後)275/35R19
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