フィアットの新型ミニバン「ドブロ」 人気のリフターやベルランゴと何が違う? デザインだけじゃない3モデルの差異とは
シンプルでクセのない顔つきが与えられたドブロ
ならば、この3台はいったいどこが違うのか? 写真を見てお分かりのとおり、最大のポイントはスタイリングとインテリアのしつらえ、でしょう。

ブランドのアイデンティティを体現しているリフターやベルランゴと比べて、いや、ライバルであるルノーのカングーと比べても、さらには、なぜかオラオラ臭の漂うモデルが多い日本のミニバンとは比べるまでもなく、ドブロにはとてもシンプルでクセのない顔つきが与えられています。
こうした大勢で楽しいことをするためのクルマは、できるだけ平和で自然で親しみやすい雰囲気を醸し出していて欲しいもの。誰かに対してマウントを取ろうとするようなことを全くしてないデザインで、ひと目見た瞬間から好印象を抱きました。500シリーズもパンダもそうですけど、こうした友好的なところってフィアットならではの素晴らしい持ち味だと思うのです。

そしてインテリアなのですが、これまた気持ちよくシンプルです。ダッシュボード中央のモニター以外、余計なものがないから視界は広々。トレイやボックスなどモノを置ける場所もたくさんあって、使い勝手も良好です。日本のこの種のクルマのようにソフトパッドやフェイクレザーを多用して豪華に見せようともしておらず、その割り切りがいいな、と感じられます。
ドブロには主だった先進安全装備などイマドキ必要な装備類は欠くことなく与えられていますが、リフターの“グリップコントロール”やベルランゴのグラスルーフのようなプラスαといえるモノは何も与えられていません。足りないモノはなく、余計なモノもない。ひたすら機能に徹し、機能を整然とデザインし、チープではあるけれどチープなことを全く恥じてない……そんな印象です。
そのため、過保護なクルマが欲しい人には向かないかもしれませんが、シンプル、ミニマル、オーセンティックといった言葉を意義深いものに感じられる人にとっては、間違いなくいい相棒になってくれるはずです。古くからのフィアットのファンは、過剰さのないこうした絶妙なしつらえのさじ加減、間違いなく好きですよね? 実は僕もこのクラスのMPVの中で、最も好きだったりします。
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