アストンマーティンの超高性能SUV「DBX707」は何がスゴいのか? 707馬力の強心臓が炸裂! サーキットで見せつけた驚愕の実力とは
SUVという感覚が失われるスポーツカーのような走り味
富士スピードウェイのレーシングコースへと繰り出したDBX707は、まさに水を得た魚のようでした。

しかし、乗り味は決してハードではなく、ステアリング操作なども極めて軽やか。この辺りはジャーマンスポーツカーでは得られない、英国車らしくアストンマーティンらしい味つけです。
もちろん、車両からドライバーへと伝わるインフォメーションも濃密で、超高速走行中もドライバーに余計な気遣いをさせません。
富士スピードウェイのテクニカルなコーナーを駆け抜けていくうちに、SUVをドライブしているという感覚がすっかり失われてしまうほど、乗り味はスポーツカーライクです。
例えば、200km/hを超えるホームストレートから一気に減速する第1コーナーでは、カーボンセラミックブレーキがしっかりとした制動力を発揮。ドライバーは不安を覚えることがないため、ホームストレートでもしっかりとアクセルペダルを踏む込むことができます。
今回の試乗は、プロドライバーが運転するDBXが先導車として走行をリードしてくれたのですが、追いかけるDBX707は全開走行となるホームストレートであっという間に距離を縮め、逆にアクセルを抜く必要があるほどでした。DBX比でプラス157ps&200Nmの凄さを実感した瞬間でした。
●F1チャンピオンさえも魅了する優れた完成度
富士スピードウェイを走行中、DBX707のドライビングモードを切り替えてみたのですが、ダイヤル式のセレクターがセンターコンソール部に備わるため、ドライビング中でも変更は容易でした。
スタンダードな「GT」、スポーティな「スポーツ」、よりアグレッシブな特性となる「スポーツ+」の3つのモードを試してみましたが、意外だったのは「GT」のオールマイティさ。加速力やシフトタイミングこそスポーツ系モードに譲りますが、全く不満なくサーキットを駆け抜けてくれました。
また変速については、シフトパドルによるマニュアルモードを使えるものの、今回はほぼオートマチックモードでDBX707にお任せの状態でした。
ギア数こそDBXと同じ9速ですが、トルコンATから湿式のデュアルクラッチ式ATに変更されていることもあり、ブレーキングによる車速低下に合わせて俊敏にシフトダウンしたり、アクセルオン時に高回転域まで低いギアをキープしたりと、見事な変速を披露してくれます。
ちなみに今回、富士スピードウェイをDBX707で10ラップほど駆け抜けましたが、自慢の23インチホイールは美しい状態のまま。このアストンマーティンらしいスマートな振る舞いには、専用のカーボンセラミックブレーキが貢献していたようです。
* * *
ジェントルなSUVであるDBXの魅力を受け継ぎながら、走りにより磨きをかけたDBX707。2023年シーズンにアストンマーティンF1チームのマシンをドライブするフェルナンド・アロンソが、現行のアストンマーティン車で最もお気に入りのモデルがこのDBX707だといいます。
モータースポーツの頂点を極めたプロのレーシングドライバーさえも魅了するスーパーSUV、それがDBX707なのです。
●Aston Martin DBX707
アストンマーティン DBX707
・車両価格(消費税込):3290万円
・全長:5039mm
・全幅:1998mm
・全高:1680mm
・ホイールベース:3060mm
・空荷重量(DIN):2245kg
・エンジン形式:V型8気筒DOHCターボ
・排気量:3982cc
・変速機:9速AT(デュアルクラッチ式)
・最高出力:707ps/6000rpm
・最大トルク:900Nm/2750〜4500rpm
・サスペンション:(前)ダブルウイッシュボーン式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)285/40R22、(後)325/35R22
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