VAGUE(ヴァーグ)

ポルシェが鋭意開発中「1000馬力超え」の凄いマシンを体感!強烈な加速が自慢の100%電動車も「ポルシェらしさ」は濃厚です

予選モードでは最高出力1088psを発生!

 EVはパフォーマンスを追求し、走行距離を稼ごうとするとバッテリー容量を増やさなければならず、車両重量が重くなりがちです。

 タイカンの場合、2500kg以上の重量になりますが、GT4 eパフォーマンスはタイカンと同容量のバッテリーを搭載しながら、ボディに軽量・高剛性の設計を施すことでわずか1500kgに抑えています。

ポルシェが電動化時代のレーシングカーとして開発を進めている「GT4 eパフォーマンス」。加速と旋回時の速さはエンジン車とは別物
ポルシェが電動化時代のレーシングカーとして開発を進めている「GT4 eパフォーマンス」。加速と旋回時の速さはエンジン車とは別物

 80kWhにおよぶ大容量のバッテリーはフロントとリア、そして助手席の足元という3箇所に分散して搭載。電圧を900Vに高めた“e-driveアーキテクチャー”は前後に2基のモーターを搭載し、4輪を駆動します。

 フロントフード下には、深く彫り込まれた穴の底にバッテリーを直接冷やすオイル冷却システムが埋め込まれていて、走行時に熱の影響でパフォーマンスが低下することを防ぎ、バッテリーセルの可能性を最大限に引き出せるようになっているそうです。

 電気モーターとバッテリーにはミッションRの技術が採用されており、一発の速さが求められる予選モードでは最大で1088ps(800kW)、25〜30分程度を走るレースモードでは612ps(450kW)という圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

 欧州仕様の規格で充電をおこなう場合、バッテリー残量5%の状態から80%まで充電するのにかかる時間はわずか15分。電圧が900Vに高められた恩恵で、短時間に大容量の電気を送り込めるメリットを得られていることが分かります。

 ブレーキシステムには、電気信号でコントロールするバイワイヤー技術を採用。ステアリングホイールにはパドルが組み込まれていて、回生ブレーキを活用しながらコーナリング中の姿勢をコントロールして走ることも可能です。

 エンジンを搭載した718ケイマン GT4と比較すると、GT4 eパフォーマンスの車幅はそれよりも14cm広く、電動化に当たって約6000点ものパーツが新規設計されたそうです。

 ちなみに、GT4 eパフォーマンスの0-100km/h加速にかかる時間はわずか2.5秒。エンジンを搭載した911 GT3カップと同等以上の速さを披露できるレベルにあるそうです。

 足下に装着されているタイヤはミシュランの「パイロットスポーツEV』。これはフォーミュラEで採用されているタイヤで培った技術を用いたもので、電動レーシングカーに求められる高トルクの伝達、航続距離を稼ぐといった背反する要求を考慮してつくられたものです。

 また、持続可能なモータースポーツを目指す時代にふさわしく、環境に優しいタイヤにするために材料の63%に再生可能素材やリサイクル材を使用。転がり抵抗を低減して航続距離を稼げるように進化を重ね、その上で高速コーナリング時のハンドリングやウエット路面でのグリップを確保できるよう設計されているそうです。

 過酷な環境にさらされるレースの世界。電動車両そのものの開発はもちろんですが、それに付随するパーツメーカーのたゆまぬ挑戦があってこそ、新たな領域の車両開発に結びついているのだと感じさせられます。

Nextコーナリング中の挙動などはエンジン車とはまるで別物
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