過去には全高3.8mの“モンスター”もあった!? フィアット「パンダ4×4」誕生40周年 人気コンパクトSUVの長い歴史とは
世界で80万台以上が販売された人気コンパクト・クロスオーバー
ステランティスの伊ブランド「FIAT(フィアット)」は2023年11月27日、初代「パンダ4×4」が誕生してから40周年を迎えたと発表しました。

初代パンダ4×4は1983年に登場。ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインした2ドアFFハッチバックの初代「パンダ」をベースにした4輪駆動モデルです。
初代登場以来3世代にわたり、世界中で80万台が販売され、2004年には2代目が欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
初代パンダ4×4は、パンダをベースにした多用途のシティカーを小型軽量のオフロード車に変えるよう、シュタイヤー・プフ社に依頼。シンプルかつ堅牢な4輪駆動システムを搭載したパンダ4×4が登場しました。当初は48馬力を発生する1リッターエンジンを搭載、最終バージョンは1.1リッターエンジンになりました。
初代パンダ4×4は横置きエンジン/4WDシステムを搭載した大衆車の最初の例となりました。180mmという最低地上高や740kgという軽量ボディ、ほぼ50度の急坂を走行できるオフロードアングルを備えたパンダ4×4は、日常の使用にもオフロードでの走行も理想的なコンパクトカーとして人気を博しました。
2004年には2代目がデビュー。60馬力を発生する1.2リッターエンジンを搭載、2005年末には69馬力の1.3リッターマルチジェットターボディーゼルを追加、2006年から3年連続で「もっとも売れたオフロード車」という称号を得ました。
2代目パンダ4×4は、初代のパートタイム4WDから、機械式ビスカスカップリングを備えたフルタイム4WDに変更、2008年からは電気式油圧クラッチに置き換えられています。これにより前輪のグリップを失うとすぐに4WDシステムが自動的に作動、後輪にトルクを伝達するようになりました。
2012年には3代目にフルモデルチェンジされました。このモデルは同じ車軸の車輪間に駆動力を分配する電子ロックディファレンシャル(ELD)を備えた4WDシステムを採用、英国の雑誌「トップギア」でSUVオブ・ザ・イヤー2012を獲得しました。
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今回紹介するのは、この3代目パンダ4×4をベースに2012年冬に登場したプロトタイプ「パンダ・モンスター」です。
このモデルはフィアットがマーキュリオ・シネマトグラフィカ、デザイナーのアンドレア・ファイニ氏、ファビオ・ジェメンティガレージと協力して製作したもので、もちろんワンオフモデルとなります。
ただのデザインモデルではなく、完全に走行可能なこのパンダ・モンスターは、ジープCJ7のプラットフォームにパンダ4×4のボディを移植。直径150cm、幅50cmというロードトラクター用タイヤを装着し、全長3800mm✕全幅2500mm✕全高3900mmという、「ビッグフット」パンダとなりました。
このモデルの製作はわずか数週間で、CMなどで使用された後、現在はイタリア・トリノにあるフィアットのヘリテージコレクションに保存されています。
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