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コンパクトカーなのに「ドイツ車っぽい走り」とは!? スズキ「スイフト」公道での印象は? 新型は上質なインテリアも見どころです

クルマ好きが指名したくなるような走り味

 というわけで、ここからは注目の走りについて印象をお伝えしましょう。

スズキ新型「スイフト」は、従来のスポーティ仕立てから路線変更した内外装が印象的だが、走り味はしっかり骨太のまさに“アタリ”のクルマだ
スズキ新型「スイフト」は、従来のスポーティ仕立てから路線変更した内外装が印象的だが、走り味はしっかり骨太のまさに“アタリ”のクルマだ

 結論からいえば、上記の心配事は杞憂に終わりました。しっかりスイフト……つまり、キビキビ走って楽しく曲がる一方、どっしりと構えて安定性も高く、クルマ好きが指名したくなるような走り味だったのです。

 走り初めてまず感じたのは、ボディの硬さ。接地感と正確なハンドリングは強靭な車体があって初めて実現するものですが、新型スイフトのそれは、軟弱なクルマとはひと味もふた味も違います。スタビリティは抜群に高い一方、ハンドルを切る量に応じた舵の正確性もハイレベルで、気持ちよく曲がれるのです。

 サスペンションは、一般的な感覚だと締め上げ気味で、人によっては乗り心地が硬めだと感じるかもしれません。しかし、筆者にとっては十分に許容範囲で、むしろこのくらいが心地いいと思える塩梅でした。

 そんな新型スイフトをドライブしてみて「らしいな」と感じたのは、全体的に芯がビシッと通っていること。見た目はちょっとフランス車的、なんて評価しましたが、乗り味に関してはやはり骨太感があり、どことなくドイツ車っぽいのです。

 クルマ好きによるスイフトへの期待はしっかりと新型にも受け継がれていることに安心しました。

●新開発された3気筒エンジンは驚きの完成度

 そんな新型スイフトの乗りで驚かされたのが、3気筒エンジンの優れた出来栄えです。

 実は新型は、先代までの4気筒ではなく、新開発された3気筒エンジンを積んでいます。低燃費という時代の要請を踏まえれば3気筒化は仕方がないことですが、3気筒といえば特性上どうしても、4気筒に比べて音や振動などのデメリットがあるのは否めません。

 いい換えれば、それをどのように抑え込むかが技術者の腕の見せどころなわけですが、新型スイフトは音も振動も「4気筒じゃないの?」と思うほどに抑えられていて、予備知識なく乗れば4気筒と思ってしまうほど静かでなめらかなのです。

 その上、組み合わされるCVTも上出来。ダイレクト感に優れ、アクセルを強く踏み込んだ際などCVTの短所が目立ちやすいシーンでもすべるような感覚はなく、エンジンの回転上昇と速度の伸びがしっかりとリンクしているのです。

 このように、パワートレインはしっかりとドライバビリティを確保した上で、試乗中の燃費は19km/L台となかなかの実力。この走りと燃費なら、文句をつける余地などありません。

* * *

 試乗後、開発スタッフに「説明を聞く限り、走りを頑張るのはもう止めたのかと思っていたのですが、そうではありませんでしたね」と直球をぶつけてみました。

 すると「新型は、走りの水準を引き上げた上で、走り以外の部分でも多くのお客さまに気に入っていただけるクルマにしました」とのこと。クルマの一丁目一番地である走りを追求した上で、それ以外の部分も磨き込んできたわけです。

 実際にステアリングを握ってみて、新型スイフトもハンドリングが光るドイツ車的な味つけのモデルだと実感しました。依然として、クルマ好きが一目置く存在であることは間違いありません。

 走りもコンパクトカーとしても素性のよさも、新型スイフトは間違いなく本物。レンタカーガチャで新型が用意されたら間違いなくアタリですし、実際にオーナーとなってもアタリのクルマであると断言できます。

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