VAGUE(ヴァーグ)

レジェンドに代わる“ホンダの旗艦” 新型「アコード」公道での印象は? セダンなのにスポーツカー顔負け! 後席の快適性も好印象

大きなセダンとは思えないほどの軽快なフットワーク

 とはいえ、新型「アコード」のそうした快適性は、実は想定内のものでした。

 リラックスして移動できることや優れた高速巡航性能は、リアシートの広さが求められると同時に延々と高速道路を走り続けるケースが多い北米で販売することを考えれば、必須といえる性能だからです。

ハイブリッドのラージセダンらしい快適な高速性能と、スポーツカー顔負けの軽快なフットワークを兼備したホンダ新型「アコード」
ハイブリッドのラージセダンらしい快適な高速性能と、スポーツカー顔負けの軽快なフットワークを兼備したホンダ新型「アコード」

 しかし、そんな新型「アコード」で想定外だったのは、ひとたび峠道に差しかかればスポーツカー顔負けのイキイキとした走りを見せたこと。

 ステアリングを切ればクイッと向きを変える上に、ライントレース性が高いので回り込んだコーナーでも車体が外側へはらむような挙動にならず、安心してコーナリングを楽しめるのです。

 まるで路面に敷かれたレールの上を走っているかのようにコーナリングしていくオン・ザ・レール感覚の持ち主であるとは想像していなかっただけに「大きなセダンなのにこんなによく走るの?」とびっくりしたほどでした。

 開発者によると、日本仕様は「アコード」初の電子制御式サスペンションを標準装備するなど北米仕様とは足回りの仕様が異なるほか、電動パワーステアリングの味つけもよりスポーティなセッティングにしてあるといいます。

 大きなセダンが峠道をスイスイと爽快に走る様子からは、シャシー能力の高さが伝わってきます。

●ハイブリッドなのにエンジン車のような演出

 もうひとつ、新型「アコード」の走る楽しさを生み出している要素がパワートレインです。

 高速域以外はモーターで駆動力を生み出し、高速域ではエンジンを直結させて走るモードを組み込んだホンダ独自のハイブリッドながら、不思議なことに、まるでエンジン車のような慣れ親しんだ加速フィールを見せるのです。

 その理由は、アクセルペダルを踏み込んで加速する際、車速の上昇とエンジン回転数の高まりをきちんとリンクさせ、加速中にシフトアップを模した“息継ぎ”を設けるなど、あえてエンジン車のように演出しているからです。

 実はこれ、「シビック」の「ZR-V」のハイブリッド仕様に盛り込まれ、クルマ好きから好評を博しているのと同じ演出。それが新型「アコード」にも採用されたのでした。

 何を隠そうこの演出は、効率だけを考えれば“ムダ”でしかありません。しかし、ドライバーへ運転する楽しさを提供すべく、開発陣は盛り込んできたのです。「かつてのホンダ車には“VTEC”ならではの吹け上がりの気持ちよさが感じられた。モーターの時代になってもそれを“ホンダらしさ”として提供していきたい」と、採用の理由をエンジニアは教えてくれました。

* * *

 あえて今、セダンを選ぶ理由はどこにあるのか?……そう問われたら、新型「アコード」の場合「運転する楽しさ」だと即答できます。SUV全盛の今、セダンならではの低い着座位置も新鮮な感覚です。

 快適に乗れるのは当たり前。高速巡航が得意なのも当然のこと。その上で、あえて令和の日本でセダンを買うのだから、ドライバーズセダンとしての走る楽しさがなければ満足してもらえないのではないか……新型「アコード」をドライブしながら、開発陣のそうしたねらいを感じることができました。

Gallery 【画像】「えっ!…」カッコいいセダンの走りはスポーツカー顔負け! ホンダ新型「アコード」を写真で見る(30枚)

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】

RECOMMEND