進化したマツダ「ロードスター」山道での印象は? “一体感と走る楽しさ”はバイクに匹敵! 新型は“究極のロードスター”なのか?
改良は謳われていないがシフトフィールは絶品
マツダのR&Dセンター横浜で試乗車をピックアップした後、首都高速、アクアラインをとおり、僕が今、住んでいる千葉・南房総へと向かいました。

南房総は交通量が少なく、気持ちよく走れる山道がたくさんあります。僕がいつも自分のクルマやバイクを走らせているエリアで、ロードスターの“走り”を体感してみました。
南房総には伊豆や箱根のようなダイナミックなワインディングロードこそありませんが、ちょっと狭めの道幅で、適度なアップダウンやカーブが続く、40〜60km/hくらいの速度で流して走るのが楽しい山道があちこちにあります。僕の経験に照らせば、英国のカントリーロードにちょっと似た雰囲気です。
新型「ロードスター」の走りは、まさにこんな日本の“田舎道”にぴったりでした。
1.5リッターエンジンは日本国内で流通するハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことで、加速がより伸びやかになり、最高出力は4ps向上しています。はっきり体感できるようなパワーアップではありませんが、改良や装備追加によって10〜20kgほど増えた車重の影響を相殺してくれているはず。実際、高速道路でも山道でも痛痒なく、意のままに加減速を操り、走らせることができました。
新型「ロードスター」は、電動パワーステアリングのフィーリング改善やコーナリング中の挙動をより安定させるべく、加減速時のディファレンシャルギヤの効きを変化させる“アシンメトリックLSD”を採用するなど、動的性能についても妥協なく見直されていますが、僕が一番感心したのは、6速MTのシフトフィールでした。
トランスミッションについては、特に改良は謳われていませんが、相変わらず手首の動きだけでコクッ、コクッと小気味よく決まるシフトフィールは気持ちよく、前述した駆動系のリファインも相まって、自分の身体とクルマとがダイレクトにつながっているような一体感を味わうことができます。
●クルマ好きに向けての“とてもうれしいギフト”
6速MTを操って山道をひらひらと走らせながら、ふと思ったのは「『ロードスター』って、バイクみたいなクルマだな」ということでした。
僕はバイクにも乗るのですが、バイクにまたがって右に左にと車体をリーンさせながらカーブを駆け抜けていく感覚と、「ロードスター」で山道を走るときの一体感は、とてもよく似ているのです。
思わず「わぁ、これならバイクはいらないかも」とつぶやいていました。そう思えるほど、新型「ロードスター」は純度の高い“操る楽しさ”を味わわせてくれるのです。
もちろん、僕らバイク乗りはやっぱり、バイクを手元に置きたいのですが、もし「これからバイクに乗ってみたい」と思っている人がいるなら、『「ロードスター」に乗ればかなり近い感じを味わえますよ』と伝えたいです。
* * *
確かに新型は、従来型よりも価格が20万円ほど上がりました。しかし、これほどのドライビングファンを提供してくれる“究極の「ロードスター」”が、200万円台後半から手に入るという事実は、クルマ好きに向けてのマツダからの“とてもうれしいギフト”だと思うのです。
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