フォルクスワーゲンCEOが語る「愛されるブランド」へ回帰するための戦略とは? 看板モデル「ゴルフ」の未来にも言及【Behind the Product #08】
VWの偉大なるアイコン「ゴルフ」の次世代型はBEVになる!?
クルマ好き、VW好きとして気になるのは、未来の「ゴルフ」がどうなるか? ということではないでしょうか?

次世代型「ゴルフ9」はBEVになるといわれていますが、BEVを取り巻く状況が現状のまま続く場合、ハイブリッドも考慮されるのでしょうか?
「『ゴルフ9』は今のところ、SSP(次世代BEV用プラットフォーム)を使ったBEVとなる予定です。でも安心してください。プロポーションも、パフォーマンスも、本物の『ゴルフ』に仕上がるはずですよ。『ゴルフ』ではないものに、その名をつけてもしょうがないですからね。
ですがその前に、まさに2024年に投入する『ゴルフ8.5』が過去最高の『ゴルフ』だということも忘れないでください! PHEVが用意されますし、インテリアも最高のクオリティとなっています。
『ゴルフ8.5』のライフはこの先2〜3年くらいを想定していますので、次の『ゴルフ9』の登場は、その先、2020年代の後半ごろとなるでしょう。もちろん、状況に変化があれば、柔軟に対応する用意はあります。戦略の再検討も否定はしませんよ」
「ID」シリーズの第1弾である「ID.3」が登場したとき、これは「ゴルフ」に置き換わるモデルだとアピールされていました。ですが、「ゴルフ9」の存在、つまり今後も「ゴルフ」は残ると解釈していいのでしょうか?
「『ゴルフ』はVWブランドの中核をなすモデルです。ヨーロッパや日本では最重要モデルだといえます。実はグローバルで見ると、最も売れているのは『ティグアン』なのですが、VWブランドを体現しているのは、やはり『ゴルフ』です。
その一方、『ビートル』から『ゴルフ』への移行には29年もかかりました。時代の大きな変化の中、次に踏み出さなければならない大きなステップを考えると、『ゴルフ』の時代が終わりつつあるのかな、とも思っています」
シェーファーCEOの発言を踏まえると、取りあえずはまだまだ「ゴルフ」の時代が続きそうです。けれども、世界がますますスピードを増して変化していく中では、大きな変革のときが来るかもしれない……ということでしょうか。
では、最後にもう1問。「ゴルフ」を含めて車名は今後どうなるのでしょうか?
「VWのラインナップは今、その意味でも過渡期にあります。『ゴルフ』、『パサート』、『ティグアン』などがある一方、『ID』シリーズは1、2、3といった数字によるネーミングとなっています。今後はそれらを整理していくつもりです。数字ではなく、名前をつける方に、ですね」
このシェーファーCEOの回答に、きっと安堵した人も多いのではないでしょうか? 愛したくなるブランド、愛したくなるクルマには、やはり数字よりも親しく呼びたくなる名前がつけられていた方がいいに決まっています。
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半ばユーザーを置いてきぼりにしていた急激な変化ではなく、守るべきところをしっかり押さえながら、変わるべきは大胆に変化していく。興味深いVWの「Love Brand」への変革の行方は、おそらく近日中に上陸するはずの「ゴルフ8.5」を見れば、より明確に伝わってくるに違いありません。期待して待ちましょう。
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