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買いたくても買えない!? 贅を尽くした世界10台限定のロールス・ロイス新「ファントム・シンティラ」初公開 すでに完売

車両価格は公表されていないが……

 エクステリアを彩っているのは、アンダルシアン・ホワイトとトレイシアン・ブルー。

ロールス・ロイス「ファントム・シンティラ・プライベートコレクション」のインテリア
ロールス・ロイス「ファントム・シンティラ・プライベートコレクション」のインテリア

 どちらも「サモトラケのニケ」が作られたサモトラキ島周辺の海にインスパイアされたカラーだそうですが、私は、女神像がまとっていたローブの色、そう、風にたなびくしなやかで薄い布地がこんな色をしていたのではないかと想像してしまいます。

 この繊細な色合いにより、本来は大きくて巨大なファントムのボディが、軽やかで優しい存在に思えてしまうのはとても不思議でした。

 インテリアに用いられたカラーも、エクステリアとよく似た淡いブルーとホワイトで、ここに同じく繊細なグレーがあしらわれていますが、

 全体的なイメージはエクステリアと見事にマッチしています。この、外装と内装の統一感が、ファントム・シンティラの最大の見どころのひとつといってもいいように思います。

 シートやドアトリムに描かれた模様の美しさにも目を奪われます。

 それは流れる風のようにも見えますし、「サモトラケのニケ」の材料ともなった大理石の模様ようにも見えます。

 そして何よりも、スピリット・オブ・エクスタシーがまとったローブが優しく風に揺れている様子を表現しているともいえるでしょう。こうした静止画で、風にたなびく様子を見事に再現したその表現力と芸術性の高さには圧倒される思いでした。

 ちなみに、ドアトリムとシートに施された刺繍は合計すると86万9500針という天文学的な数字に上ります。もともと複雑で高度な刺繍を得意とするロールスロイスのビスポーク・プログラムですが、そのなかでも、これは際立って多い数字だといいます。

 そうした風が流れていく様子は“ギャラリー”内部に据えられた“セレスシャル・パルス(天空の脈動)”でも反復されています。

 ギャラリーとは、助手席正面の通常であればグローブボックスがある部分に設けられたガラスのショーケースで、ファントムのオーナーは、オーダー時に自分が好きなデザインやオブジェをその内部に据えることができます。ファントム・シンティラでは、ロールスロイス自身がデザインした“セレスシャル・パルス”がギャラリー内部に飾られています。

 これは、7本のリボンがやさしく風にたなびく様子を表現したものですが、その一本一本は、実は巨大なアルミの塊から時間をかけて削りだして作られるというから、なんともぜいたくです。

※ ※ ※

 さて、これだけ贅をこらして作られたファントム・シンティラ、お値段はおいくらでしょうか?

 実は、ロールス・ロイスではプライベートコレクションの価格を公表しないことが通例となっています。

 それでも、きっと簡単に1億円は超えると思われますが、そんな想像を張り巡らすのは、いかにも野暮ですね。いずれにせよ、10台限定で生産されるファントム・シンティラは発表の段階で完売となっているそうです。

Gallery 【画像】お値段1億円以上!? ロールス・ロイス「ファントム・シンティラ」を写真で見る(27枚)

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