ツーリングで道を選ばないオールラウンダー! 本質に立ち戻った いま人気の「大型クロスオーバー」バイク3選
アフリカツインが覚醒させた本質の追求
GSの影響で“デカいのに速い”性能を追い求めていたADVは、アフリカツインの復活が天気となり、本質のオフロード性能が見直されるようになります。
その典型例として上げられるのがスズキ「V-ストローム1050DE」です。

現行型のV-ストローム1050は、2014年に登場した「V-ストローム1000」がベースです。
V-ストローム1000は、オンロードでのスポーツ性能や快適性能を追求したADVとして登場しました。
しかし2017年の改良で、新形状のハンドルバーとスポークホイールを装備したオフロードを想起させる「V-ストローム 1000XT」をバリエーションモデルとして追加します。
XTは、2020年の現行型「V-ストローム1050」へのモデルチェンジでも受け継がれました。
そして2023年2月の改良で、XTに変わり「V-ストローム1050DE」がデビュー。
DEは、未舗装路に対応した専用のトラクションコンロトールモードを備え、前後スポークホイール&ブロックパターンのタイヤ、特にフロントホイールは21インチに大径化し、アルミ製のエンジンプロテクター&パイプのエンジンガードを装備しオフロード対応型に進化しました。
ちなみに現行型のエンジンは1036ccの水冷V型2気筒DOHCで、最高出力78kW(106PS)/8500rpm、最大トルク99Nm(10.1kgm)/6000rpmのスペックを持っています。
R1200GSの発売にいち早く対応したメーカーのひとつがドゥカティです。
GSの登場から2年後の2015年に「ムルティストラーダ」をフルモデルチェンジ。エンジンは可変バルブタイミングシステムを備えた新型となり、GSの追撃に入ります。
ムルティストラーダはGSに負けないスポーツ性能を持っていますが、オンロード向けのADVで悪路に対応しているわけではありません。
ドゥカティ自体も、どちらかといえば公道とサーキット指向が強いメーカーイメージがあります。
しかし、それを覆すモデル「デザートX」が2022年に日本で発売されました。

丸型2眼式のヘッドライトや21Lの大容量燃料タンクを備えたカウリングなどは、初代のアフリカツインを彷彿とさせるスタイル。
ストロークが長い前後サスペンションはもちろん、前21インチ・後18インチの大径ホイールを履き、オフロードに完全に対応しています。
エンジンは937ccの水冷V型(L型)2気筒DOHCで、最高出力81kW(110PS)/9250rpm・最大トルク92Nm(9.4kgm)/6500rpmのスペックを持っています。
デザートXは、そのスタイルからもアフリカツインを強力に意識して作られた大型オフローダーと言える存在です。
※ ※ ※
ADVの歴史を振り返ると一筋に説明できるものではありませんが、R1200GSとアフリカツインの登場が転機になったと考えて間違い無いでしょう。
ただ、R1200GSは速さばかりがクローズアップされましたが、悪路も果敢に責めることができるオフローダーであることを忘れてはなりません。
GSにも大型の燃料タンクを備えた「アドベンチャー」というバリエーションが存在し、2024年9月7日に最新型の「R1300GSアドベンチャー」が日本初公開されました。
もはや走れない道はないというほどの走行性能と最新の電子制御技術で完全武装しています。
このキングの登場に、世界のメーカーはどう対応するでしょうか。楽しみです。
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