「なぜ令和時代に流行?」“空冷シングル”は独特の鼓動感と力強いトルクが魅力的! 代表的モデル3台の気になる実力とは【エンジンから見えるバイクの個性】
鼓動感を強く感じられるのが最大の特徴
市販バイクにはさまざまなタイプのエンジンが搭載されていますが、最もシンプルな形式といえるのが“空冷シングル”。ひとつのピストンが動力を生み出すバイクの基本形ともいえるエンジンです。

“空冷シングル”にはピストンがひとつしか存在しないため、高回転域まで回すのは得意ではありません。また、冷却面でも不利なので、パワーを稼ぐのには向かないエンジン形式といえます。
しかし、一発ごとの爆発力が大きいため、鼓動感が強いのが魅力的。また、エンジンが軽量コンパクトで、低回転域のトルクも豊かなことから、オフロード車に採用される例も多い形式です。
文字どおり、空気(走行風)によってエンジンを冷やす形式のため、シリンダーには空冷フィンが刻まれており、見た目にクラシカルな造形となっているのも特徴。そのため、クラシックテイストの強いモデルに採用され、根強い人気を得ています。
また鼓動感とトルク感を強調すべく、ボア×ストローク値においてストローク側が長いロングストローク型が多い傾向。同じ単気筒でも、ショートストローク型が多い水冷シングルとの違いといえそうです。
●乗り味はもちろんクラシカルな造形でも人気
ここからは、そんな“空冷シングル”を搭載する注目モデルをピックアップして紹介していきましょう。
1台目に推したいのはホンダの「GB350」。近年の“空冷シングル”人気を牽引している存在といえます。シンプルで“バイクらしい”デザインと、“空冷シングル”らしい鼓動を感じられるエンジン、そしてリーズナブルな価格設定でヒットモデルとなっています。
レトロな雰囲気ながら、バランサーが装備されたエンジンは不快な振動がなく、トラクションコントロール機構も搭載しているので乗りやすいモデルに仕上がっています。
2台目に推したいのは、ロイヤルエンフィールドの「クラシック350」。同ブランドの空冷単気筒エンジンはインド市場で大きなシェアを獲得していますが、ホンダが「GB350」を市場投入したのは、このモデルに対抗するためだったといわれています。
エンジンのフィーリングは「GB350」に比べると振動が大きめで、単気筒らしいともいえます。スポークホイールなどのデザインが車名のとおりクラシカルなので、このスタイルのバイクに乗りたいというライダーも多いことでしょう。
そして3台目のおすすめするのは、カワサキの「W230」。2024年に同社の「W」シリーズに追加されたニューフェイスです。
230ccの空冷エンジンは、オフロードバイク「KLX230」から受け継がれたもの。ボア×ストローク値は67×66mmと、ややショートストローク型となっています。
車体デザインはクラシカルで、スポークホイールや砲弾型のメーターを採用。このクラスでこうしたルックスのバイクを待ち望んでいた人も多いのではないでしょうか。
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令和の時代になっても衰えない人気をキープしている“空冷シングル”。内燃機らしい鼓動感をライダーに伝えてくれることと、シンプルでレトロなルックスが多くのライダーを惹きつけているのでしょう。
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