スバルの“ストロングハイブリッド”は雪道にも強い? 燃費・加速力・快適性がアップした新型「クロストレックS:HEV」の真価と独自性とは
雪道でも美点を色濃く感じられる“ストロングハイブリッド”
そんな“フルハイブリッド”の「クロストレックS:HEV」で雪道を走ってみましたが、スバル車で雪道を走る際に感じる安心感は、全く変わっていないことを実感しました。

すべりやすい路面でも最大限にタイヤが路面をとらえ、挙動が安定するというのが、スバル車の雪道における最大の美点ですが、それをしっかり継承しているのです。
例えば、発進時。スバルの4WDは動き出す瞬間から(前輪駆動ベースながら)、前輪だけでなく後輪にも駆動トルクを送る仕組みです。走り始めから4本のタイヤでしっかりと路面にパワーを送るので、空転は最小限。路面に力を伝える感覚が、ドライバーにまず安心感をもたらします。
また、コーナリングも違和感がなく、すべりやすい路面でも気持ちよく曲がれるのは好印象。ちなみに「クロストレック」の“フルハイブリッド”モデルは、“マイルドハイブリッド”車に対して前後重量バランスなどを考慮した4WD制御の最適化がおこなわれており、コーナリング中の前後トルク配分バランスなどが異なっています。この辺りも、単にトヨタのシステムを組み込んだだけではないことがうかがえます。
加えて、人間のアクセル操作に対する反応がエンジンよりも鋭い上にリニアという、モーターを搭載した恩恵もあり、アクセルペダルを踏み増したときの挙動などがより正確に。走らせていて実に運転しやすいな、という印象を受けました。
というわけで、「クロストレックS:HEV」を雪上で試した印象は、やはり「スバル車の美点は過酷な路面になるほど顕著になるな」というもの。“フルハイブリッド”化されたからといって、雪道での性能が低下していることはまるでなく、すべりやすい道でも高い安心感に包まれながら移動できることを実感しました。
ちなみに、今回は青森の市街地から酸ヶ湯温泉まで、往復80kmほどの道のりを走破しましたが、気になる燃費は14.9km/L。スタッドレスタイヤを装着し、ルートの半分ほどが雪道、かつテストドライブなどで通常より燃費に厳しい状態でワインディングロードを上り下りしたことを考えれば、なかなか優秀と判断できます。
また、同じ車両で高速道路を40kmほど、90km/hで巡航した際の燃費は18.6km/Lでした。サマータイヤであればさらに燃費は良化することでしょう。“ストロングハイブリッド”が、スバル車の欠点であった燃費という課題を打破してくれることは間違いありません。
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