ミニ「クーパー5ドア」は優れた利便性とおしゃれさを融合したハッチバックの秀作! 元祖の3ドアに通じる「爽快な走り味」も魅力的
利便性の高さから日本市場での販売台数は3ドアを凌駕
ミニ(MINI)=小さな3ドアハッチバックという時代は、すでに過去のものとなりました。

「小さな車体に最大限の居住スペースを」という崇高な理念を掲げた偉大なエンジニア、アレック・イシゴニスの手によって1959年に生み出された“元祖ミニ”は、確かに小さな3ドアハッチバックでした。
しかし、21世紀に入り、ミニというブランドがBMWの傘下となってからは状況が一変。2006年以降に登場した“第2世代”では、ワゴンタイプの「クラブマン」や、ひと回り大きい5ドアの「クロスオーバー(現行「カントリーマン」の前身)」、その3ドア版である「ペースマン」など、バリエーションが一気に拡大したのです。
2013年からの“第3世代”で登場した「5ドア」も、そうした派生モデルのひとつ。コンパクトなハッチバックという点こそ3ドアのオリジナルミニと共通ですが、ボディサイドに後席へアクセスするためのリアドアが追加されています。
2024年に上陸した最新の“第4世代”にも継続してラインナップされている“5ドアのミニ”=ミニ「クーパー5ドア」は、果たしてアリなのでしょうか?
ドアが2枚増えた“5ドアのミニ”の魅力は、なんといっても実用性が向上していること。後席ドアがついたことによる利点は、なんといってもリアシートへのアクセス性が向上することですが、メリットはそれだけにとどまりません。バッグなどの手荷物を後席に積み込むようなシーンでも、後席ドアを開けて気軽にリアシートへとアクセスできるのです。
3ドアだと、こうはいきません。フロントシートの背もたれを倒して積み込む、もしくは、乗り込んだ後に体を大きくひねり、手を伸ばして後席に積み込む、といったワンアクションが必要。後席ドアには、リアシートに人を乗せなくても大きなメリットがあるのです。
また“5ドアのミニ”は、3ドアに対してホイールベースが70mm延ばされており、リアシートの居住性、なかでも足元スペースが広がっているのが魅力的です。
乗り込んだ際、後席乗員の足の自由度が皆無といっていい3ドアに対し、5ドアの足元は確かに狭いものの、乗員が足を動かせるだけのゆとりがあります。
もちろん5ドアのリアシートも、抜群に広いとはいえません。そのため、ファミリーカーとして使うのは窮屈ですが、それでも3ドアと比べたら、使い勝手が大幅にアップしているのは間違いありません。
そうしたメリットが多くの人にウケているのか、日本市場での販売台数はいまや3ドアより5ドアの方が多いそうです。確かに分かる気がします。やっぱり5ドアは便利ですからね。
ちなみ5ドアの全長は、3ドアに対して160mm長い4035mm。ホイールベース以上に延ばされている分は、ラゲッジスペースの拡大に宛てられています。そう、“5ドアのミニ”は、ラゲッジスペースの使い勝手もアップしているのです。
“ミニらしさ”という点において、ダックスフントを思わせる5ドアのスタイルは認められないという、こだわり派の声があるのも事実です。ただし、そういう人のために、ミニは依然として3ドアを設定しています。おしゃれだけど便利なハッチバックが欲しいという人は、“5ドアのミニ”を選べばいいのです。
好みに応じた選択肢がミニに用意されていることを、素直に評価しようではありませんか。
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