クラシックなルックスでも中身は現代的! トライアンフ「スピードツイン1200RS」はライディングを満喫できる“スポーツバイクの秀作”です
大きく進化した“モダンクラシック”の2025年モデル
近年、世界的に人気が高まっているのが、クラシカルなデザインのバイクを現代の技術で再現した“ネオレトロ”などと呼ばれるカテゴリー。トライアンフでは“モダンクラシック”と呼ばれていますが、同ブランドの代表的なモデルといえば人気の「スピードツイン」シリーズです。

「スピードツイン」という車名は、トライアンフが1937年に発売した同ブランド初の並列2気筒エンジン搭載モデルから継承したもの。現行モデルでは「900」と「1200」が用意されていますが、今回はトップグレードである「スピードツイン1200RS」に試乗しました。
2025年モデルの「スピードツイン1200RS」は大幅にブラッシュアップされていて、1200ccの2気筒エンジンは最高出力が従来モデルから5psアップした105psに。中速域でのトルクを重視した設計で、最大トルクは112Nmを発生します。また、クランクシャフトとオルタネーターの軽量化により、レスポンスも向上しています。
43mm径のマルゾッキ製倒立フロントフォークもアップグレード。リアサスペンションはトラディショナルな2本タイプで、今回乗った「スピードツイン1200RS」はオーリンズ製を装着しています。
ブレーキは、フロント側のキャリパーが高品質なブレンボ製のラジアルマウントタイプとなるのがポイントです。
丸型ヘッドライトやティアドロップ形状のガソリンタンクから成るレトロテイストなデザインは従来から大きく変わっていませんが、ヘッドライトの光源はLED化され、丸型のメーターもフルカラーのLCDとなるなどアップデートされています。
●見た目の印象以上に軽快なフットワーク
「スピードツイン1200RS」にまたがってみると、タンクやシートがかなりスリムな仕立てとなっていることに気づきます。
シート高は805mmと、従来モデル比で4mm低くなっているだけですが、シート前方が絞り込まれた形状となっているせいか、足つき性はかなり向上しています。
タンク自体もかなり細身になっていて、強めにニーグリップしようとすると内股気味に感じられるほどです。1200ccのバイクにしてはスリム過ぎる、と感じるライダーもいるかもしれません。
エンジンを始動させると、大排気量の2気筒らしい鼓動感の強いエキゾーストノートが響きます。水冷エンジンではありますが空冷式のような大きめのフィンが刻まれていて、そのフィンが空気を震わせるような迫力を醸し出します。
低中回転域からのトルクを重視したエンジンだけあって、発進時の加速はかなり力強いもの。ただし、パワーの出方はカドが取れていて、扱いやすさも兼ね備えています。
「スピードツイン1200RS」は、走行モードを「スポーツ」モードを備えた3種類を選ぶことができ、より瞬発力のあるダッシュを味わえます。
コーナリング性能は、見た目から想像するよりもはるかにハイレベル。街中の交差点など低速域では小回りがきく一方、高速コーナーではピタッと車体が安定するような剛性感を両立しています。
特に、高品質な足回りを採用した「スピードツイン1200RS」はブレーキのフィーリングも良好で、ハイレベルのスポーツライディングを楽しめます。
「スピードツイン」シリーズには、排気量が少し小さい「スピードツイン900」というモデルもラインナップされていますが、こちらも車体がスリム化されている点は共通。
足回りもマルゾッキの倒立フォークが採用されるなど進化を遂げていながら、価格(消費税込)は119万9000円とリーズナブル。「スピードツイン1200RS」と同様、こちらも魅力的な選択肢といえるでしょう。
●製品仕様
・価格(消費税込):222万9000円
・ホイールベース:1413mm
・シート高:805mm
・重量:216kg
・エンジン:水冷並列2気筒SOHC8バルブ
・総排気量:1200cc
・最高出力:105ps/7750rpm
・最大トルク:112Nm/4250rpm
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