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“進化版”トヨタ「GRカローラ」のスゴさとは? レース現場からのフィードバックで全方位的に改良! 新兵器“8速AT”の走りも気になる

イージードライブ最優先のATとは違う新兵器“GR-DAT”

 ちなみに、「GRカローラ」には弟分というべき「GRヤリス」が存在しますが、「GRカローラ」のアドバンテージは、ファミリーカーとしても使えるキャビンを有していることだと思います。

モータースポーツで培った技術やノウハウをフィードバックしたトヨタ“進化版”「GRカローラ」
モータースポーツで培った技術やノウハウをフィードバックしたトヨタ“進化版”「GRカローラ」

「GRヤリス」は3ドアでリアシートへのアクセスが楽ではないというだけでなく、リアシートの空間自体も狭いので、後席に人を乗せるクルマとして選ぶには、かなり勇気が必要です。

 しかし、5ドアで後席空間もしっかりと確保された「GRカローラ」なら、もしファミリーユースで使っても、使い勝手的には全く問題ないでしょう。

 なかには「普段使いを考えれば、MTしかないのはちょっと」と思う人もいるかもしれません。しかし、ご安心を。“進化版”「GRカローラ」には、待望のAT仕様がラインナップされたのです。

 そのATとは、「GRヤリス」に先行搭載され、「GRヤリス」のSUV版ともいえるレクサス「LBX モリゾウRR」にも設定される“GR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)”と呼ばれるスポーツモデル専用設計のもの。

 モータースポーツでも使えることを前提に開発されたもので、イージードライブ最優先のATとは中身がちょっと違います。

 そもそも、イマドキのATは変速時間がMTより短いですし、“GR-DAT”は段数だってMTの6速に対して2段多い8速。“ちょっと腕に覚えのあるドライバー”くらいのレベルなら、サーキットだってMTより速く走れることでしょう。単なる“快適仕様”だなんて思ったら大間違いです。

 確かに、MTにはMTのよさがありますし、筆者も大好きです。けれどいまや、レースやラリーといった極限の競技の世界でも、技術の進化によってATの方がメリットは大きいというのが現実です。

 一方、MTの魅力は、ドライバー自身で変速操作を楽しめること。つまり、自らの手で変速操作というムダを楽しみたい人はMTがいいけれど、そこに興味がないのであれば、ATを選ぶのも大いにアリでしょう。

 普段から“MT党”を宣言している筆者ですが、今回、“GR-DAT”を搭載した「GRカローラ」をドライブしながら、「もし実際に買うとしたら、コッチの方がいいかも!?」という思いがどんどん強くなっていったのは、ここだけの内緒です。

* * *

 ここまで“進化版”「GRカローラ」に関して、いい点も悪い点もいろいろお伝えしてきましたが、最後に筆者がお伝えしておきたいのは、こういったモデルが今の世に存在すること自体、非常に貴重なことだということです。

 ひとりのクルマ好きとして、トヨタとTGRには素直に感謝したいと思います。

Gallery 【画像】「えっ…!」これがレース現場からのフィードバックを元に進化したトヨタ「GRカローラ」です(30枚以上)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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