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ミドルSUV ボルボ「XC60」は仕様変更でどう変わった? さらなる熟成で“完成形”に近づいたベストセラーSUVの進化とは

ミラーサイクル化されたB5エンジンはどう?

 試乗したのは、日本市場で約6割を占めるという売れ筋のグレード、「Ultra B5 AWD」です。

 静岡県の三島の市街地を拠点に、風光明媚な海岸まで一般道と高速道路を走って往復しました。考えてみると、XC60のハンドルを握るのはひさしぶりのことです。

今回の改良で、センターディスプレイは9インチから11.2インチに大型化された
今回の改良で、センターディスプレイは9インチから11.2インチに大型化された

 ミラーサイクルになったエンジンがどうなのかとても気になっていましたが、先入観とは裏腹で、むしろ動き出しが軽く、アクセル操作に対して応答遅れなく加減速してくれます。

 これにはバリアブルノズルタービンの採用のほか、マイルドハイブリッドシステムとの連携がより緻密で巧くなったことも効いているようで、スムーズなめらかで力強い走りを実現しています。

 車内の静粛性が非常に高いこともよくわかりました。おかげで会話がはずみます。肝心の燃費については、途中でいろいろな走り方を試したので正確には計測していませんが、感触としてはたしかに良くなっているように感じられました。

 足まわりの変更はとくに伝えられていませんが、乗ると明らかにいろいろ良くなっています。ステアリングフィールは中立付近にユルさがなく、操舵力が軽くてなめらかで、動きに一体感があります。

 そんなわけで加速性能とハンドリングの両方の要素で、よりクルマの身のこなしが軽やかで気持ちよく走れるようになったように感じられました。もともと良かったのに、さらに良くなっている印象です。

 情報処理速度は2倍以上、グラフィック生成速度は10倍に向上したという新しいインフォテイメントシステムは、たしかに処理速度が速くて音声認識も正確な上に、インターフェイスも非常に使いやすく整理されていることも確認できました。これも新しいXC60の大きな魅力のひとつに違いありません。

 試乗した「Ultra B5 AWD」の車両価格は879万円で、同じMHEVで2WDの「Plus B5」が789万円、PHEVの「Ultra T6 AWD Plug-in-Hybrid」が1029万円となっています。

 このところ界隈では大幅な値上げが散見される中で、XC60はこれほど中身が充実しながらも上がり幅が非常に小さかったことも印象的です。

ボルボ改良型「XC60」の走り
ボルボ改良型「XC60」の走り

VOLVO
XC60 Ultra B5 AWD
ボルボ
XC60ウルトラ B5 AWD

・車両本体価格(消費税込):879万円
・オプション込試乗車価格(消費税込):983万6350円
・全長:4710mm
・全幅:1900mm
・全高:1660mm
・ホイールベース:2865mm
・車両重量:1930kg
・エンジン:直列4気筒DOHCターボ+電気モーター
・エンジン排気量:1968cc
・最高出力:250ps(184kW)/5400−5700rpm
・最大トルク:360Nm/2000−4500rpm
・モーター最高出力:10kW/3300rpm
・最大トルク:40Nm/2250rpm
・トランスミッション:8速AT
・一充電走行可能距離:414km
・燃費(WLTC):12.8km/L
・駆動方式:AWD
・乗車定員:5名

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