落札予想価格は新車時の6倍!? 世界限定400台のスバル「インプレッサ22B STiバージョン」が米国オークションに登場 ラリーの血統を受け継ぐ“伝説の名車”
ソニックブルーのボディに宿るWRCスピリット
米国ブロードアローオークションズは、2025年8月13日と14日に開催される「モントレージェットセンター2025」において、1998年式のスバル「インプレッサ22B STiバージョン」を出品すると発表しました。

インプレッサ22B STiバージョンは、WRCで三連覇を達成したスバルが40周年を記念して1998年に発売したホモロゲーションモデルで、世界限定400台のみが生産された特別な一台です。公道を走れる“WRCマシン”として知られ、今なお世界中のスバルファンから神格化されています。
英国の某自動車誌がかつて行った比較テストでは、インプレッサ22Bがポルシェ「911(996型)」をワインディングで圧倒し、テストドライバーが鍵を投げ捨てたという逸話が残されているほど。その優れたハンドリングと走行性能は、まさにラリー直系モデルの真髄といえるものでした。
エクステリアは、専用のブリスターフェンダーやアルミ製ボンネット、大型リアウイング、フォグランプカバー付きのバンパーなどを備え、STiの象徴的カラーである「ソニックブルーマイカ」に彩られています。エンジンは排気量を2212ccに拡大したEJ22型水平対向4気筒ターボで、最高出力280馬力・最大トルク363Nmを発揮します。高回転まで鋭く吹け上がる特性とフラットなトルクカーブを両立し、レッドゾーンは7900rpmに設定されています。
トランスミッションにはクロスレシオの5速MTが組み合わされ、ドライバー制御式センターデフやツインプレートクラッチが採用されるなど、パフォーマンス重視のメカニズムが随所に見られます。足回りにはビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリング、そして17インチのBBS鍛造ホイールを装着。まさにラリースペシャルといえる仕様です。
今回出品される個体は、1998年7月に神戸市の大森工業にて新規登録され、日本国内で数名のオーナーを経た後、2025年2月にアメリカ・カリフォルニア州のロングビーチ港に輸出されました。日本語の登録証や輸出証明書に加え、CAR VXレポートも付属しており、日本国内での整備履歴とコンディションの良さが証明されています。走行距離は約3万6823kmと少なく、アメリカに存在するインプレッサ22Bの中でも希少かつ極上のコンディションを誇る個体といえるでしょう。
なお、今回のオークションにおける落札予想価格は20万ドルから25万ドル(日本円で約2965万円から3706万円)とされております。
参考までに、インプレッサ22B STiバージョンの新車時の車両価格は500万円で、同時期に販売されていたカタログモデル「インプレッサ WRXタイプR STiバージョンIV」の約300万円と比べても高額でした。当時としてはかなり割高な設定でしたが、近年その希少性と人気の高まりを背景に価格が高騰しており、“伝説の一台”として世界中の注目を集めています。
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