ブリヂストン新「ブリザック」はどう進化? 氷の上や一般道で試してわかった 新型スタッドレスタイヤ「WZ-1」の“誰でも感じられる”性能向上とは
13インチから22インチまで、30シリーズから80シリーズまで全119サイズ
2025年7月に、ブリヂストンから登場した新しい乗用車用スタッドレスタイヤが「BLIZZAK WZ-1(ブリザックWZ-1)」です。

ブリザックWZ-1は、2021年に登場したブリザックVRX3の後継モデルとして登場した新スタッドレスで、13インチから22インチまで、30シリーズから80シリーズまで全119サイズを用意、9月より順次発売が開始されます。またメーカー希望小売価格が設定されます。
日本の冬道は世界一過酷だといわれています。それは日中に気温が上がった際に雪が溶け、夜氷点下になったときに凍結するという独特な気象状況のために、人が歩くのも大変なほどのツルツルの凍結路面が発生するからです。気温3度でも路面は凍るそうで、東北や北海道の降雪地域だけでなく、じつは冬になると、日本全国にアイス路面は存在します。
そんな環境でスタッドレスタイヤは開発されてきました。そしてアイス路面だけでなく、シャーベット路面、スノー路面、そしてドライやウエット路面など、さまざまな冬の路面に対応するように進化していきました
今回登場したブリザックWZ-1は、ENLITEN(エンライトン)というブリヂストン独自の商品設計基盤技術をスタッドレスタイヤに初搭載。タイヤの基本性能を徹底的に鍛え磨き、全方位で性能を引き上げ革新的に進化させています。
その結果、従来品ブリザックVRX3と比較し氷上でのブレーキ制動性能を11%短縮、さらに氷上旋回時のラップタイムは4%短縮という性能向上を果たしているといいます。
筆者は、ブリザック特有の「発泡ゴム」の進化が、今回の性能アップの主役ではないかと読んでいます。これまでも発泡ゴムの進化に合わせてトレッドパターンを工夫し、パターン剛性をデザインしてきましたが、今回は一気に飛躍した感じです。
アイス路面は、タイヤと路面(氷)の間に生まれる水膜が滑る原因と言われていますが、この水膜を発泡ゴムの細かい気泡で吸水し除水していました。今回採用した「Wコンタクト発泡ゴム」は、さらに残った水を親水性向上ポリマーで水を掴むことで氷上でのグリップを向上させているというのです。
今回、首都圏にあるアイススケートリンクをベースに、ブリザックWZ-1の試走会が開催されました。
まずは一般道を試走します。真夏で気温は30度を超える日で、スタッドレスタイヤにとっては酷な走行でしたが、バッテリーEVのSUV、日産「アリア」(235/55R19 101Q)で一般道、そして高速道路を走行しました。

高速道路走行では、スタッドレスタイヤとは思えないしっかり感に驚きました。トレッドがヤワではなく、ドライ路面にしっかり踏ん張っていました。
路面の当たりは丸いのですが、ケース剛性(骨格部)がしっかりしているという感触もありました。その分、スタッドレスタイヤにしては乗り心地が硬めに感じます。
エンジン音がないアリアは、タイヤノイズも室内に響いてきやすいのですが、高速道路走行の際もゴォーというロードノイズもシャーというパターンノイズも室内に響いてこず、かなり静かなタイヤという印象を持ちました。
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