「名ばかりのGT」挑発に“飛び越え反撃”!? 日産「スカイライン・ジャパン」CMが魅せたプライドと進化とは
「愛」と「挑発」が交錯した時代 スカイラインCMが背負った宿命
1970年から80年代、スカイラインの広告では何世代にも渡って同じ言葉が使われていました。それは「愛」。いまや正面切って使うには少々気恥ずかしい言葉ですが、スカイラインでは「ハコスカ」の愛称でも親しまれる3代目が初出でキャッチコピーは「愛のスカイライン」でした。

続く4代目では、これに加えてケンとメリーなる若い男女がイメージキャラクターとして登場。並行して「ケンとメリーのスカイライン」というキャッチコピーも使われます。それにちなんで、この4代目は「ケンメリ」の愛称を戴いているわけですが、スカイラインはこうしたCM効果、そして2~3代目のモータースポーツ活動で築いたスポーティなイメージで“ちょっと特別なクルマ”というキャラクター作りに成功。ミドル級セダン/クーペ(当時)の人気モデルという地位を確立します。
それに続く5代目では、「愛のスカイライン」という文言と若い男女のイメージキャラクターは続投。それに加えて新たに「スカイライン・ジャパン」のキャッチコピーが使われました。個人的にはCMの最後に流れたネイティブっぽいイントネーションの「ウ~ン、スカイライン、ジャぺーン!」のセリフが印象深かったのですが、マニア好みでもあったスカイラインだけに当然のごとくこの世代は「ジャパン」の愛称を戴いています。
この5代目、デビューは1977年ですが実は当初のパワーユニットは“スポーティなクルマ”というスカイラインのイメージに見合うものとは言えませんでした。曲がりなりにもGT-Rが存在した4代目と比較すると、5代目は4気筒搭載の「TI」はもとより、6気筒エンジンを搭載した「GT」でも2リッター自然吸気のシングルカム止まりだったのです。
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