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意外や“ヨーロッパ風”の走り味!? 世界7位のタイヤメーカー「ハンコック」の特徴あるタイヤを試してわかった個性とは

まずはEV用「アイオンST AS SUV」を試す

 2024年のタイヤメーカー売上高が世界ランキング7位のハンコックタイヤが、いよいよ日本に進出しました。

ヒョンデ「IONIQ5」に装着したEV用タイヤ、ハンコック「アイオンST AS SUV」を試す
ヒョンデ「IONIQ5」に装着したEV用タイヤ、ハンコック「アイオンST AS SUV」を試す

 ドイツのプレミアムブランドであるアウディ、BMW、メルセデスベンツ、ポルシェなどの承認も取れてOEM(新車装着)納入している実力派のメーカーです。

 そしてフォーミュラEや世界選手権ラリーのワンメイクサプライヤーとしてタイヤ供給し、いま伸び盛りのタイヤメーカーと言えるでしょう。

 世界ランキング7位というハンコックタイヤですが、その規模を日本のタイヤメーカーと比べると、6位のダンロップ(住友ゴム)と8位のヨコハマに挟まれたメーカーだとわかりやすいでしょう。

 世界が主戦場のハンコックタイヤが、日本にどんなタイヤを投入してくるのかは非常に興味深いところです。

 ここでは2種類のタイヤの試乗インプレッションをお伝えしましょう。

 最初は「アイオンST AS SUV」。このタイヤはEV用に仕立て上げたタイヤで、EVの特性に合わせて各項目で独自のチューニングが施されています。

 同じ韓国生まれのBEV、ヒョンデ「IONIQ5」に装着していました。タイヤサイズは235/55R19 105VXLです。

 このタイヤは、EVの静粛性に配慮して、タイヤノイズの低減を図っています。

 パターンノイズが目立たないようにトレッドパターンも複雑な空気の流れが起きないデザインになっています。またロードノイズを減らすために、ひとつひとつのブロックも路面に当たる衝撃が小さくなるように細かく刻んであります。

 ブロックのエッジ部分の面取りなど細かいところにも手を加えています。これでノイズは18%削減されています。

トレッド面の摩耗向上も重量が重いBEVならではのテーマで、接地圧の均等化と耐久性の高いコンパウンドでトレッド面の寿命を15%伸ばしています。

 当然、転がり抵抗を小さくして電費にも貢献しています。

BEVは瞬間的にトルクが立ち上がるのでスリップしないように強いグリップを発揮するコンパウンドを採用。さらに音のために小さくしたブロックの側面に凹凸を付けてスタッドレスタイヤのような方式のブロック剛性アップを狙っています。

 このあたりは、フォーミュラEのタイヤを供給しているので強烈なパワーに対抗する方策は持っているのでしょう。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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