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意外や“ヨーロッパ風”の走り味!? 世界7位のタイヤメーカー「ハンコック」の特徴あるタイヤを試してわかった個性とは

多くの新車装着採用されている「ベンタスS1 evo3」もテスト

 ヒョンデIONIQ5は重量級のBEVなのに、アイオンST AS SUVにより、しっかりしたグリップ感で走ることができました。

EV用タイヤ、ハンコック「アイオンST AS SUV」
EV用タイヤ、ハンコック「アイオンST AS SUV」

 細かいデザインのトレッドパターンはフルブレーキなどでは音を上げると予想しましたが、意外にもしっかり止まるし、荒れた路面のABSフルブレーキなのにトレッド面も傷付かず綺麗なままでした。

 加速、減速、急ハンドルでタイヤに大きな負担を掛けてもへこたれることなく、よく頑張っています。

 直進時のニュートラル感も良い仕上がりで、味付けも高いレベルにあると思いました。

 次は225/40ZR18 92YXLというサイズの「Ventus evo(ベンタス・エボ)」を履かせたトヨタ「GRヤリス」の試乗をしました。

トヨタ「GRヤリス」に装着したハンコック「Ventus evo」を試走
トヨタ「GRヤリス」に装着したハンコック「Ventus evo」を試走

 このVentus evoは、数多くのプレミアムカーへ新車装着採用実績を残しているタイヤです。

 高濃縮合成シリカコンパウンドという高純度、高品質のシリカを低温で通常の2倍の時間をかけて加硫した新しいコンパンドを採用しています。

 これは走行性能と燃費向上に寄与し、ウエット路面やドライ路面での性能を最大化していると言われています。

 元気なGRヤリスはほとんどロールもしない感じで、ゴーカートまたはみずすましのようにスイスイと走ります。

 急激なレーンチェンジでも破綻せずに最後までグリップすることを諦めない姿勢です。滑ったとしても最少ですぐにグリップを回復します。

 GRヤリス自体がダイレクトなハンドルフィールですが、ベンタスS1 evo3はそれを助長するようにカチカチした反応があります。この応答性はかなり速い操舵でもついてきます。

 こうなるとほとんどおもちゃ感覚で楽しく運転できます。

 ハンドルはかなりダイレクトな手応えと反応ですが、乗り心地は意外にもカドが強くなく、4輪で突っ張ったようなサスペンションですが、意外にも快適に乗ることができます。

 ニュートラルの遊び感もなく、なかなか乗りやすく作られています。

 今回のハンコックのプレス試乗会で感じたことは、ハンコックタイヤの味付けはかなり欧州風の走り味になっているという印象です。

 アジア向けタイヤはスピードレンジが低いこともあって、乗り心地はソフト傾向になっているケースが多いですが、Ventus evoを代表格にEV用のアイオンST ASも、もうひとつ試走したオールシーズンのウェザーフレックスGTも皆しっかりしていました。

 それでも走行中のタイヤノイズは気になることなく、乗り心地も角の丸みがあって快適性も満足できました。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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