プジョー伝説のホットハッチ「GTi」の次世代モデルを国内初披露! 名車205GTiに携わったエンジニアが開発中の「E-208GTi」とは? 気になる日本導入は?
電動パワートレインで復活する伝統の「GTi」
プジョーの「GTi」と聞くと、居ても立っても居られなくなる……そんなクルマ好きの人は、きっと少なくないでしょう。1984年、現在のプジョー「308」のご先祖というべきプジョー「205」に設定された「205GTi」は、初期型では車重848kgという軽量ボディに1.6リッターの、そして後期型では1.9リッターのエンジンを積み、その活発な走りでライバルであるフォルクスワーゲン「ゴルフGTI」とともにホットハッチ全盛の時代を築きます。

本記事でフォーカスするプジョー「E-208GTi」は、そのイメージと存在感を今に甦らせるモデルとして、2025年6月のル・マン24時間耐久レースの会場で発表されました。そして先日、WEC(FIA世界耐久選手権)第7戦が開催された富士スピードウェイにて、日本のファンに向けて初めてお披露目されたのです。
黒地に赤いドットが入れられ、ボディサイドに大きく「GTi」のロゴが掲げられた特徴的な“リバリー”をまとったそのボディは、車高が30mm落とされた上にホイールアーチモールの拡大によってトレッドを前56mm、後27mm拡大。前後に専用の空力パーツを装備し、各部に赤のアクセントを入れることで、アグレッシブな雰囲気に仕上がっています。
ル・マンでは、昔でいえばテレフォンダイヤル的な穴がいくつも開いた18インチホイールを履いていましたが、富士スピードウェイでのそれはフィンスポークタイプに。これは、ル・マンの仕様が「205GTi」の1.6リッターモデル、そして今回の富士が1.9リッターモデルのオマージュということでしょうか。
インテリアは、プジョーならではの小径ステアリングホイールをアルカンタラ巻きに。デジタルメーターパネルの“i-cockpit”にも、赤を主体とした専用の表示が与えられています。シートも、やはり往年の「205GTi」にインスパイアされたデザインです。
では、肝心なハードウェアは? その車名のとおり、パワートレインは電気モーター。つまりBEV(電気自動車)です。フロントに搭載される“M4+”電気モーターは、最高出力280ps、最大トルク345Nmを発生して、前輪を駆動します。
車重は明示されていませんが、パワーウェイトレシオが5.7kg/psということは、つまり1596kg。0-100km/h加速はわずか5.7秒と、このクラスの常識を塗り替える速さを実現すると謳っています。
そしてシャシーも、BEVならではの前後重量バランスのよさや低重心に加えて、前述のとおりワイドトレッド化。タイヤは215/40-18サイズのミシュラン「パイロットスポーツ カップ」を履き、セカンダリーダンパーの“ハイドロリックストップ”つきダンパーと専用スプリングを組み合わせ、さらに限界域での走りを邪魔しない専用設定のESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)を採用しています。
WECの開催に合わせて日本を訪れ、サーキットにも姿を見せたプジョーの新しいCEO(最高経営責任者)であるアラン・ファベイ氏は「このクルマは単に速いだけではありません。ファンなハンドリングによってスリリングな走り、純粋なドライビングプレジャーを提供します」と語っています。
では、それをどのように実現するのか? 実はここに興味深いストーリーがあるのでした。
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