生産されたのは14台のみ! ポルシェの正規ラインナップにはない「希少な純正モデル」の価値とは? 993型「911ターボ カブリオレ」が1億6500万円で販売中
正規ディーラーからの直談判を受けて製作された希少なカブリオレ
最近でこそ、ポルシェ「911ターボ」にはオープントップモデルのカブリオレがフツーにラインナップされていますが、964型や993型の“カタログモデル”には設定されていませんでした。
にもかかわらず、2025年11月8日に開催されたイギリスのアイコニック・オークションズに993型の「911ターボ カブリオレ」が登場。話題となっています。しかも当該車量、ポルシェが自ら手がけた純正モデルだといいますから驚きです。

1994年の「ジュネーブモーターショー」に、ドイツ・ミュンヘンでMAHAGというポルシェの正規ディーラーを営むフリッツ・ハーベルが姿を見せました。
MAHAGは、1923年に元バイクレーサーのカスパー・ハーベルが創業した老舗ディーラーです。1952年に、息子のフリッツ氏の決断でフォルクスワーゲンとポルシェに事業を集中。2000年頃になると、ドイツ最大のフォルクスワーゲン&ポルシェディーラーに成長します。そして2010年には、フォルクスワーゲングループ傘下のディーラーに。現在ではミュンヘンに18拠点を運営し、約1450人の従業員を抱えています。
そんなハーベル氏、先述した「ジュネーブモーターショー1994」で993型の「911カブリオレ」を見た瞬間、「『911ターボ』にカブリオレがあれば必ず売れる!」と思ったそうです。
当時のポルシェは、オープントップの「911ターボ」を設定できていませんでした。そもそも993型「911ターボ」の開発が進行中の段階で、しかも、カブリオレをラインナップに加えられるほどの財政的な余裕はなかったようです。
しかし、あきらめきれなかったハーベル氏はポルシェ経営陣に直談判。「最低10台の注文を確約できるなら」という条件つきで、ポルシェの特別注文部門であるゾンダーヴンシュ=現在のポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥールで製造することが決定しました。
ハーベル氏は最終的に、14台分の注文を獲得。9台が左ハンドル、5台が右ハンドル仕様で、香港や南アフリカなどにも納車されています。
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