生産終了を迎えたR35「GT-R」の源流とは? サーキットでのバトルを見据えて誕生した初代“ハコスカ”と悲運の“ケンメリ”…第1世代「GT-R」の魅力を検証
わずか197台しかつくられなかった悲運の“ケンメリ”「GT-R」
「スカイライン」史上、セールス的に最も成功を収めたモデルといえば、1972年9月に発売された4代目「スカイライン」。“ケンメリ”の愛称で親しまれたモデルです。しかしKPGC110型こと“ケンメリ”「GT-R」は、最も過酷な運命をたどったモデルでした。
ベース車が発売された翌年となる1973年に登場した2代目「GT-R」は、2ドアクーペである「ハードトップ」の6気筒エンジン搭載グレード「GT」をベースに開発されました。
そのエクステリアは、専用のラジエターグリルや前後のオーバーフェンダー、当時としては珍しいリアスポイラーを標準化していたのが特徴。流麗なスタイルが魅力だったベースモデルの「ハードトップGT」に比べ、勇ましい雰囲気を放っていました。
エンジンは初代と同様、“S20型”を継承。スペックも同等のものでした。ただし、燃料タンクは100リットル仕様ではなく、55リットルという標準的なサイズに変更されています。
もちろん、高性能モデルだけにメカニズムもブラッシュアップされ、吸気側エアダクトの変更に加えて、4輪ディスクブレーキとリアスタビライザーが装着されています。
しかし、自慢の“S20型”エンジンが昭和48年排出ガス規制に適合できなかったことから、発売からわずか3か月後の1973年4月末で生産と販売が終了。そのため総生産台数はわずか197台と、限定車レベルの数にとどまり、歴代モデルの中でも特に貴重な“幻の「R」”となってしまいました。
その後、「GT-R」の名はその重さなどから、復活の夢はなかなか叶わず、1989年に登場するR32型まで、16年間の眠りにつくことになります。
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