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ホンダの“本気オフローダー”日本上陸か!? 3.5リッターのV6を積む北米仕様のSUV「パスポート トレイルスポーツ」が実車展示された理由とは

V6エンジンとAWDシステムを搭載

「東京オートサロン2026」のホンダブースで多くの来場者の視線を集めていたのが、北米仕様のSUV「パスポート トレイルスポーツ エリート」です。日本では未発売のモデルながら、なぜこのタイミングで参考出品されたのでしょう? そして、このタフなSUVはどんなモデルなのでしょうか?

「パスポート」は、ホンダが北米市場を中心に展開するミッドサイズSUVです。現行モデルは2024年に発表された第4世代で、その中でも今回展示された「トレイルスポーツ」は、本格的なオフロード性能を追求した最上位グレードに位置づけられています。

 パワートレインには、最高出力285馬力を発揮する3.5リッターのV6エンジンを搭載。そこに、10速ATとホンダ独自のトルクベクタリングAWDシステム“i-VTM4”の最新世代を組み合わせています。

“i-VTM4”は、状況に応じて駆動トルクの最大70%分を後輪側に配分。さらにその100%を左右どちらかの車輪へ振り分けることが可能で、泥濘地や岩場における卓越した脱出性能を実現しています。

 また、足まわりには「トレイルスポーツ」専用にチューニングされたサスペンションとオールテレーンタイヤを装備。厚い鋼板のスキッドプレートによってフロア下も保護されるなど、“道を選ばない”性能が与えられています。

 エクステリアは、スクエアで力強いシルエットが印象的。フロントマスクには、「トレイルスポーツ」の証であるオレンジのアクセントと、力強い「PASSPORT」のレタリングが配されています。

ホンダ「パスポート トレイルスポーツ エリート」
ホンダ「パスポート トレイルスポーツ エリート」

 ボディ各部にはマットブラックの樹脂パーツが多用され、ブッシュの中を突き進むようなタフな使用状況を想定した機能美が貫かれています。

 インテリアも同様に、過酷な環境下での使い勝手が考慮されています。オレンジのステッチが施された上質なシートは、長距離のオフロード走行でも疲れにくいホールド性を確保。ラゲッジスペースは広大で、キャンプ道具や大型のスポーツギアを余裕で積み込める仕立てとなっています。

●なぜ今、日本で披露されたのか?

 今回、ホンダが「パスポート トレイルスポーツ」を日本でお披露目した背景には、日本における「トレイルライン」の認知向上というねらいがあります。

 ホンダの「東京オートサロン2026」ブースは、HRC(ホンダ・レーシング)がモータースポーツで培った知見を市販車にフィードバックする、オンロードスポーツの「スポーツライン」と、オフロード志向の「トレイルライン」という二本柱の展示内容でした。「パスポート」はそのオフロード戦略のフラッグシップとして選ばれたのです。

 会場では「パスポート」以外にも、「トレイルライン」に属す「CR-V」や「ZR-V」、「ヴェゼル」、「WR-V」がベースの「トレイルスポーツHRCコンセプト」が並び、ホンダSUVが持つ“タフな一面”を強調していました。

 現在、日本のSUV市場では、トヨタ「ランドクルーザー250」や同「70」シリーズ、三菱「トライトン」といった本格的なオフロード性能やヘビーデューティな世界観を持つモデルが支持を集めています。

 ホンダとしては、「トレイルライン」のフラッグシップとして北米市場で成功を収めている「パスポート」というタフなアイコンを提示することで、ホンダSUVの新たな可能性を提案した形です。

 では、「パスポート トレイルスポーツ」は、日本に導入される可能性があるのでしょうか? 現時点でホンダは、「あくまで参考出品」というスタンスを崩していませんが、今後の反響次第では、日本導入にも期待が高まります。

 全長4.8mオーバー、全幅約2mという大柄なボディは日本の都市部では持て余すサイズかもしれませんが、その完成度の高さは折り紙つき。3.5リッターV6エンジンの余裕ある走りと、本格的なオフロード性能が魅力的な「パスポート トレイルスポーツ」。電動化が加速する今だからこそ、あえてこのオフローダーを日本で乗りたいという声も小さくないはずです。

Gallery 【画像】大排気量のV6エンジンを搭載! ホンダが北米で展開するSUV「パスポート トレイルスポーツ」のディテールを写真で見る(26枚)
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