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“なんちゃってジープ”と思ったら大間違い!? 全長4.1mの末っ子「アベンジャー4×eハイブリッド」がオフロードで見せた「本気の走破力」とは

ジープの名に恥じない卓越したオフロード性能

 ヨーロッパ志向の強いモデルというと、「ジープらしいエクステリアだけが特徴のモデル」に感じるかもしれません。

 しかし、「アベンジャー 4×e ハイブリッド」は、同じパワートレインを共有するモデルとして初めて、リアにモーターを搭載したオンデマンド4WDを採用。さらに、オフロードでの走行性能を高める“セレクトテレイン”やヒルディセントコントロールなども装備しています。

 また、リアにモーターを追加したことで、リアサスペンションがトーションビーム式を採用する同プラットホームの他のモデルとは異なり、マルチリンク式となっているのも特徴的なポイントです。

 上陸直後の試乗会で本格オフロードをチョイスする辺りは、悪路性能への絶対的な自信がうかがえます。

 実際にオフロードを「SAND/MUD」モードで走行してみると、必要に応じてリアタイヤに駆動力がかかります。その力強さは、時折、リアがホイールスピンを起こすほど。ぬかるんだ路面から脱出する際などは、あえてホイールスピンを起こして路面を“掻く”ことはオフロード走行では重要なことなので、オフロードでも“使える4WD”だと断言できます。

 また急な下り坂も、ヒルディセントコントロールを効かせることでゆっくりとした速度で下ることが可能。こうした頼もしい走りもジープらしさを感じさせる要因です。

 このように、本格的なオフロードコースでも優れた走破性を披露してくれる「アベンジャー 4×e ハイブリッド」ですが、驚かされたのは走行モードが「AUTO」でも難なく走りきってしまったこと。

ジープ「アベンジャー 4×e ハイブリッド」
ジープ「アベンジャー 4×e ハイブリッド」

 確かに「SAND/MUD」モードに比べてホイールスピンの量が少なめなので、ひどくぬかるんだ路面はさすがに厳しいかもしれませんが、ちょっとした悪路は苦にしません。この「サラリとこなしてしまう走破性」は、正直、予想外のものでした。

 その走破性は一般ユーザーがアウトドアなどで使う分には全く問題ないレベル。何より“Bセグメント”のSUVでこれほど優れたオフロード性能を有しているモデルはそうそうないでしょう。コンパクトSUVでこれより優れたオフロード性能を求めるなら、ほかにはスズキ「ジムニー」くらいしか選択肢はないはずです。

 そして今回、本格的なオフロードコースを走行してみて好印象だったのは、「アベンジャー」ならではのコンパクトなボディサイズとスクエアなフォルム。特に角ばったボンネットは車両感覚がつかみやすくしてくれるので、狭いオフロードコースでも安心して走行することができました。

* * *

 そんな「アベンジャー 4×e ハイブリッド」の気になる価格(消費税込)は、限定100台の「ローンチ エディション」が509万円で、スタンダードモデルが499万円〜となっています。

 狭くタフなオフロードも安心して走破できる上に、40cmの渡河性能も備えるこのモデルは、ジープブランドの名に恥じないオフロード性能と相棒のような頼もしさを備えています。乗る前はシティSUVのような“なんちゃってジープ”だろうと想像していたのですが、いい意味で期待を裏切られたのでした。

Gallery 【画像】超かっこいい! これがハイブリッドを獲得したジープの末っ子「アベンジャー」です(30枚以上)
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西川昇吾
西川昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手がける。また「ロードスターパーティレース」や「スーパー耐久」シリーズなど、モータースポーツへも積極的に参戦。そうした経験を基にした車両評価もおこなう

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