ヤリスクロスとヴェゼルで迷ってた人に朗報 “地味すぎて思い出せない”といわれた日産のコンパクトSUVが激変! 新型「キックス」海外での反響は
「もう地味なSUVとは呼ばせない」北米をうならせた新型「キックス」
日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長は、先の「2025年度第3四半期決算」発表会において、コンパクトSUV「キックス」の新型を「数か月以内に日本市場へ投入する」と明言しました。
現在、日本で販売されている「キックス」は、2020年に導入されたモデル。“e-POWER”専用車としてスムーズな走りが評価されていますが、デザインの存在感という点では、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「ヴェゼル」といったライバルの陰に隠れがちなのは否めません。また、モデルライフも長くなり、刷新が待たれていたところです。
そんな「キックス」ですが、すでに北米市場では2024年にフルモデルチェンジを受け、新型へと進化を遂げています。その変貌ぶりには、海外のクルマ好きから「もはや別のクルマだ」という驚きの声が上がっているほど。
では、海外の人々をそこまでうならせるポイントとは、どんなものなのでしょう?
●注目ポイント1:流線形からボクシーへ…大胆なデザイン転換
海外のユーザーが「コンパクトSUVの中ではトップクラスのルックス」と高く評価しているのが、新型「キックス」のエクステリアデザインです。
現行モデルの丸みを帯びたやわらかいシルエットから一変。タフさを感じさせる直線基調のボクシーなフォルムとなりました。
フロントマスクには水平基調のグリルバーが配され、張り出したフェンダーと縦長のLEDリアコンビネーションランプが力強さを演出しています。ちなみに日産は、新型「キックス」のデザインを「高級スニーカーのような洗練されたスタイル」と表現しています。

北米仕様のボディサイズは、全長約4366mm、全幅約1801mm、全高約1626〜1631mm。日本で販売されている現行型(全長4290mm、全幅1760mm、全高1605mm)と比べると全方位でサイズアップが図られ、最低地上高もクラストップレベルの約213mmを確保。SUVらしい走破性にも配慮されています。
●注目ポイント2:「この価格でこの装備?」ハイコスパに驚いた
変貌したデザインだけでなく、中身の充実ぶりも海外で高く評価されています。なかでも北米では「この価格帯でここまでの装備がそろうのか」と驚く声が多数見られます。
上級グレード「SR」には、12.3インチのインフォテインメントディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターを搭載。これは、日産の上級モデルである「エクストレイル」や「アリア」と同等サイズのディスプレイです。もちろん、Apple CarPlayやAndroid Autoへのワイヤレス接続にも対応しており、利便性も上々です。
さらに、「キックス」では初めて、すべての席に日産独自の“ゼロ・グラビティシート”を採用。これは、NASAの研究を応用したもので、体全体に荷重を分散させることで長距離ドライブでの疲労を軽減します。
また、SUVとしては気になるラゲッジスペースも、クラス最大級の容量を確保しているといいます。
安全面では、すべてのグレードに“日産セーフティシールド360”を標準装備。自動緊急ブレーキ、ブラインドスポットウォーニング、リアクロストラフィックアラートなどを備えており、米国の道路安全保険協会(IIHS)から「トップセーフティピック」のお墨つきも与えられています。
価格は、北米のエントリーモデルで約2万1830ドル(邦貨換算で約330万円)から。また4WD仕様も「キックス」として初めて設定されています。
●注目ポイント3: SNSやレビューサイトでの「絶賛」と「不満」
北米のレビューサイトやフォーラム、SNSなどから、実際に購入した北米オーナーの声を拾ってみると、新型「キックス」の評価が二極化しているポイントが見えてきました。
まず、ほぼすべての人が口をそろえるのが「デザインの変貌ぶり」に対する驚きです。あるオーナーは「ガンメタリックにスカーレットのルーフというツートーン仕様で街を走ると、めちゃくちゃ視線を感じる」と興奮気味に投稿。
日本で売られている現行「キックス」は、「Googleで画像検索しないと思い出せないくらい地味」と揶揄されるほどでしたが、新型は正反対の存在感を獲得しているようです。
次に評価が高いのが、Bose製の10スピーカーを内蔵した“ヘッドレストスピーカー”。あるユーザーは「まるで空間オーディオのような没入感」と評しており、このサイズ・価格帯のクルマでは異例の音響体験が得られると話題になっています。
また、「4日間で1000マイル(約1600km)走ったけれど燃費も乗り心地も最高」、「毎日使う坂道の合流でも問題なし。北米の2リッターガソリン車でもリッター20km近く走る」と、街乗りメインのオーナーからの満足度は総じて高い傾向です。
一方、不満の声が聞かれるのは「高速域でのパワー不足」です。フォーラムでは「72km/h(45マイル)まではキビキビ走るが、そこから先は息切れする」といった、速さに関する指摘が見られます。
また、19インチタイヤを履く上級グレード「SR」ではロードノイズも不満点として挙がっていることから、静粛性を重視する人が多い日本での評価が気になります。
●気になる日本仕様は“e-POWER”が弱点をカバー!?
まもなく発表されるとみられる日本仕様は、現行モデルと同様に電動パワートレインの“e-POWER”を主力パワーユニットにしてくると予想されます。
エンジンで発電し、モーターで駆動する“e-POWER”はトルクが力強く、北米で指摘されている“パワー不足”といった印象をある程度カバーできそうです。
ただし、全幅1800mmを超えるボディサイズは、日本の道路環境では気になるケースも出てきそう。日本仕様がどこまで調整されてくるかに注目です。
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日本のコンパクトSUV市場は、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「ヴェゼル」に加え、スズキ「フロンクス」など新たなライバルも続々と参入してくる激戦区です。しかし、充実した装備と広いラゲッジスペースを獲得し、「地味で実用的」な存在から「スタイリッシュで頼れる」モデルへと生まれ変わった新型「キックス」は、そのバリューの高さから注目を集めることは間違いなし。新型「キックス」が日本の街を走る日は、もう間もなくです。
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