VAGUE(ヴァーグ)

走りの軽快さはS660超え!? ホンダ新型「スーパー ワン」は軽自動車ベースなのに“全開が楽しい”! 1090kgの軽量“新世代ホットハッチ”の実力とは

仮想のエンジン音&7速シフトが実現する“全開にする歓び”

 直線に入ってアクセルペダルを踏み込んでみると、めちゃめちゃ速い!……なんてことはありませんが、「スーパー ワン」でサーキットを走ってみると、いろんなところでアクセル全開を楽しめるという“踏む歓び”をもたらしてくれます。

 それでいて、立ち上がりがシャープなモーター駆動車ゆえ、エンジン車よりもスッと加速。この加速フィールは新世代のホットハッチだと感じさせます。

「そうはいっても、BEVの加速感って奥行きがなくて物足りないのでは?」と思う人もいることでしょう。一般的なBEVは確かにそうですが、「スーパー ワン」はそんなフツーのBEVとは違いました。加速に“厚み”があるのです。

 その秘密は、仮想有段シフト制御と仮想のエンジンサウンドを車内に響かせるアクティブサウンドコントロール。

「スーパー ワン」は制御によって仮想の7段シフトを演出。さらに、シフトアップ時の“段つき”を再現するほか、パドルを使った疑似的なシフトアップ/ダウンも可能にしています。

 その上で、違和感のない“疑似エンジン音”を合成しているので、ドライブフィールはまるでエンジン車。また、「BOOST」モード作動時にステアリングのパドルによるシフトアップを“さぼる”とレブリミッターに当たるような演出まであり、なかなか芸が細かいのです。

 さらに「BOOST」モードでは、メーターにバッテリー温度計や疑似タコメーター、出力計から構成されるデジタルのトリプルメーターを表示。なかでも疑似タコメーターは仮想のエンジン回転数を表示し、視覚的な高揚感を演出します。

ホンダ新型「スーパー ワン」
ホンダ新型「スーパー ワン」

 BEVにおいてこの手のスポーティな演出を盛り込んでいるのは、筆者の知る限りヒョンデ「アイオニック5N」くらいしかありません。

 洗練された走り味が魅力のBEVに、そういったエンジン車回帰の演出を施すのは、ある意味“後ろ向きのアイデア”といえなくもありません。でも、楽しいんだからいいじゃないですか!

 BEVらしいBEVが欲しい人は世に多くあるフツーのBEVを買えばいいわけで、「スーパー ワン」はガソリン車のような走り味をBEVで楽しみたい人向けのクルマというわけです。そういう視点で考えれば、ライバルはアバルト「500e」辺りでしょうね。

 そんな「スーパー ワン」のベストな使い方は、スポーティなドライブフィールが好きな人のための日常のアシ。郊外に住む人の場合、一家に2台所有は珍しいことではありませんが、そのうち1台を「スーパー ワン」にしたら、毎日が楽しくなること請け合いです。セカンドカーであれば、航続距離の短さも気にならないでしょうからね。

「街乗り用の小さなBEVを買うなら、走りが楽しいクルマがいい」と考える人にとって、「スーパー ワン」はこれ以上ない魅力的な選択肢になるだろうと筆者は思います。自宅に充電環境があれば、筆者も「欲しい!」とリアルに思うほどに。

 詳細なスペックや価格は不明ですが、補助金(最大125万円となる可能性も)を考慮すると、カーナビのついた「N-BOX」のターボ仕様より“ちょっと高いくらい”になって欲しいと筆者は思います。もしそうなれば、「スーパー ワン」の魅力は格段にたかまると思います。

Gallery 【画像】超カッコいい! これが走りが楽しすぎるホンダ新型「スーパー ワン」です(30枚以上)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND