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イエローは世界に24台だけ! 29年落ちのメルセデス・ベンツ「SL500」は最新モデルより高額!? R129型も“クラシックカー”として認められる時代?

希少な理由は世界に24台だけのボディカラー?

 1990年代、オープンカーの頂点に君臨したモデルといえば、R129型のメルセデス・ベンツ「SLクラス」をおいてほかにないでしょう。バブル期の日本でも憧れの的となったあの優雅なシルエットが、欧州のクラシックカー市場で驚くべき価格をつけて話題を呼んでいます。

 先日、ドイツのeBayに出品されたのは、1997年式の「SL500」。走行距離はわずか4万4851kmで、29年落ちと考えればほとんど“走っていない状態”といえそうです。何しろ単純計算で、年間走行距離たったの1550km弱、月間走行距離128km強に過ぎないですからね。

 ただし、当該車両の最大のウリはそんな低走行状態ではなく、ビビッドな“イエローストーン”と呼ばれる外装色です。

 出品者の説明によれば、このカラーで仕上げられたR129型はわずか24台のみしか存在しないのだとか。確かに日本で見かける機会は少ないように思えますし、事実であるなら希少なモデルといえるでしょう。

 エクステリアには“AMGスタイリングパッケージ”も装着されています。標準車とは一見して異なるフロント&リアバンパー、厚みのあるサイドスカート、さりげないリアスポイラー、そして18インチのAMGアルミホイールが装着され、AMGスポーツサスペンションによるわずかなローダウンが全体の印象を引き締めています。

 一方、インテリアは標準車両と変わりません。ブラックのレザーにカーペット、木目トリムでコーディネートされ、メモリー機能のついたヒーター内蔵電動シートも完備。当時のベッカー製オーディオもそのままの姿で残っており、タイムカプセルから出てきたかのような雰囲気を醸しています。

世界に24台だけのボディ色“イエローストーン”をまとった1997年式のメルセデス・ベンツ「SL500」(C)eBay
世界に24台だけのボディ色“イエローストーン”をまとった1997年式のメルセデス・ベンツ「SL500」(C)eBay

 ソフトトップの油圧開閉システムはメンテナンス済みで、ボディ同色に塗られた着脱式ハードトップも付属しています。

 心臓部は、5リッター自然吸気式のV8エンジン(M119型)で、最高出力320ps、最大トルク470Nmを発生します。M119エンジンはそのシルキーな吹け上がりと信頼性の高さで、今も世界中のファンに支持されるパワーユニットです。

 そんな名機のパワー&トルクは、5速ATを介してリアタイヤに送られます。とはいえ、現代版のターボ&電動AMGと比べればそのスペックはひかえめです。

●3拍子そろった当該車両にコレクターが食指を動かすはず?

“イエローストーン”のボディカラーをまとい、AMGスタイリングパッケージを装着し、ボディ同色のハードルーフも備わる1997年式の「SL500」ですが、問題はその価格です。

 出品価格はなんと12万9900ユーロ(約2423万円)。ドイツ市場における現行型メルセデスAMG「SL43」は12万6230ユーロ(約2355万円)ですから、29年落ちR129型の価格は、4気筒エンジンを積むといっても最新型「SL」の新車価格を上回っているのです。ひかえめにいって……高いですね!

 これは「売れたらラッキー」といった強気の値づけなのか、それとも、世界に24台しかない“イエローストーン”のR129型には本当にそれだけの需要があるからなのか?

 おそらく、ポルシェ「911」やフェラーリがたどってきた道を振り返れば、走行距離極少・珍しい純正色・AMGパッケージという3拍子そろった当該車両に、コレクターが食指を動かす可能性は決して低くない……と出品者は判断したのでしょう。

 R129型「SL」は“ビンテージのメルセデス・ベンツ”というポジショニングを卒業し、真のクラシックカーとして認められる時代へと突入しつつあるのかもしれません。

Gallery 【画像】超カッコいい! 世界に24台だけの“イエローストーン”をまとったR129型「SL500」を写真で見る(15枚)
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