パワーやトルクよりもギヤの“0.5mmの違い“にこだわった! 北米で先行公開されたトヨタ「GR86」の2027年モデルが磨いた“ダイレクトな走り”とは
彫刻的なボディラインが際立つ新色“サンダー”
2027年モデルへ進化した新型「GR86」のエクステリアを、新鮮かつ本物志向のスポーツカーらしく引き立てているのが、新色のソリッドグレー“サンダー(Thunder)”です。
これまで「GR86」といえば、エモーショナルなレッドや金属の質感を強調するグレーなど、スポーツカーの定番色を中心としたカラーラインナップでした。そこへ新風を吹き込む形で用意された“サンダー”は、ムダな装飾を排したソリッドなルックスながら、プレミアムなクーペにふさわしいエレガンスを漂わせる特別なカラーです。
“雷”という意味を持つ色“サンダー”最大のポイントは、周囲の光の加減によって色彩のトーンが変化することです。太陽の強い陽射しなどを浴びると表面に洗練された明るいグレートーンが浮かび上がり、ボディのグラマラスな曲面や陰影をドラマチックに強調。その明暗のコントラストによって、アスリートのような機能美とツヤっぽさを引き立てます。
●マスタードライバーがサーキットで磨いた走り味
新型「GR86」が乗り味やダイレクト感の熟成にこだわった背景には、GRが掲げる「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」が存在します。
特別な「GR」のバッジを獲得するために、マスタードライバーである“モリゾウ”こと豊田章男氏や、トップレベルのレーシングドライバーやエンジニアたちは過酷なサーキットで徹底的な限界走行テストを実施。
その開発思想は、机の上の計算や実験室のシミュレーションだけで完結するものではなく、極限状態でのテストにおけるトラブルやプロからの要求を吸い上げることで、「何がGRをたらしめているのか?」という走りの本質を研ぎ澄ましているのです。

今回発表された2027年モデルのアクセルとトルク特性の直線化や、ギヤの面取り補強といったマニアックな変更点は、まさにこうしたモータースポーツの現場から紡ぎ出されたノウハウの結晶にほかなりません。ただスペックを競うのではなく、ドライバーが心から酔いしれる走りの純度をどこまでも高めていく――そのドロくさいまでの情熱こそが、「GR86」が世界で愛され続ける大きな原動力となっています。
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効率や環境規制、あるいは自動化が声高に叫ばれる昨今。ピュアなスポーツカーは続々と姿を消しています。そんな中にあって「GR86」の2027年モデルは、エンジンの出力といった表面的な数字を追うのではなく、アクセルの“ツキ”やMTのギヤの吸い込まれ感、そして新色“サンダー”が放つ美しさなど、ドライバーとの対話を今まで以上に濃密にする熟成が施されています。日本仕様の発表にも注目したいところです。
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