「うわっ、このクルマすごい…」辛口ジャーナリストが思わず唸った乗り心地を持つ電動SUV ボルボ新型「EX60」ってナニモノ? 日本上陸はいつになる?
ドイツのプレミアムブランドと比べても負けない足
快適な乗り心地とレスポンスのいいハンドリングを両立させようとするなら、エアサスペンションを使ったり、クルマ自身が姿勢をコントロールできるアクティブサスペンションを使ったりする方法が一般的です。
けれども、私が試乗した「EX60 P10 AWD エレクトリック」というモデルは、オプションの電子制御式ダンパーを装着していただけでスプリングはコイルタイプのまま。つまり、エアサスペンションやアクティブサスペンションを使うことなく、ハンドリングと乗り心地を高い次元で両立させていたのです。

エンジニアに訊ねたところ、高いボディ剛性とていねいなサスペンション設計でこれを実現したとのことでしたが、それでも私の驚きはとまりませんでした。本当に、ドイツのプレミアムブランドと比べても負けないか、むしろ優っているくらいの完成度だと思います。
「たとえば15年前であれば、ボルボのエンジン車はBMWやメルセデスベンツと並ぶプレミアムカーとはいえなかったかもしれません」 2026年1月にスウェーデン・ストックホルムで開かれた新型EX60の発表会でインタビューしたとき、ボルボ・カーズのホーカン・サムエルソンCEOは私にそう語りかけました。
「でも、EX60がヨーロッパのプレミアムマーケットでトップに立つEVであることは間違いありません。したがってBMWやメルセデスベンツからはベンチマークに位置付けられることでしょう」
私は過去にもサムエルソンCEOをインタビューしたことがありますが、穏やかな彼はひと目を引くために大言壮語を口にするタイプではなく、大企業のトップとしてはむしろ控えめな人です。
そんな彼が、ここまで自信げに語ったことをこのときは驚きましたが、EX60に試乗して、彼の言葉が嘘ではなかったことに気づきました。おそらく、EX60に試乗した専門家の多くが、ボルボに対する評価を一変させることでしょう。
ヨーロッパではパフォーマンスの高い順に「P12 AWD エレクトリック」、「P10 AWD エレクトリック」、「P6 エレクトリック」の3グレードが設定されているEX60ですが、日本市場では早ければ今年後半にまず「P10 AWD エレクトリック」を発売。やや遅れてP6 エレクトリックが導入される見通しです。
しかも、価格は同クラスのPHEVモデルと同等とされるので、1000万円前後となる見通し。ライバルメーカーにとっては驚異のコストパフォーマンスといっていいでしょう。
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