ミシュランの新サマータイヤ「プライマシー5エナジー」「パイロット・スポーツ5エナジー」はどう進化? 転がり抵抗係数最高ランク「AAA」の実力を試した
ウエットハンドリングは限界付近になっても粘るグリップ
GKNプルービンググラウンドには高速周回路と自動散水設備を持つウエットハンドリング路も用意されています。
ドライ路面の直線路でパイロンスラロームとハイスピードでのダブルレーンチェンジのコースがセットされていました。周回路内側にある最後にウエットハンドリング路を走って終わります。

プリウスでは195/50R19 92VXLのプライマシー5エナジーと195/50R19 88Hのライバルタイヤで走りました。
ライバルタイヤで気になったレーンチェンジ時の操舵始めの反応の遅れ感が「プライマシー5エナジー」では感じられず、ハンドル操作に従いノーズが綺麗に動いてくれました。左右に連続して切り返すスラロームでも同様に扱いやすく好感が持てました。
ウエット路面での差はほとんど感じませんでした。
もう1車種、トヨタBz4Xでも走りました。こちらでは「パイロット・スポーツ5エナジー」と「パイロット・スポーツ4SUV」のミシュラン同士の比較をしました。タイヤサイズは両方ともに235/50R20 104YXLでした。どちらもクセがなくドライ路面でのダブルレーンチェンジ、スラロームともにスムースに走りました。
ウエットハンドリング路ではほんの少し差を感じたのはグリップ感です。パイロット・スポーツ4SUVはタイヤのケース剛性が高そうな印象で、深く回り込んでいるカーブでもよく踏ん張っていましたが、限界付近まで攻めていくとスティックスリップのような引っ掛かる滑りになってフロントが逃げるようになってしまいます。
その点で、パイロット・スポーツ5エナジーは限界付近になっても粘るグリップで、滑り出しても最後まで粘っているので安心感がありました。どちらも高いレベルにありますが、筆者の好みとしては操舵角が大きくなっても粘りがあってなかなか滑りにくい「パイロット・スポーツ5エナジー」のグリップ感です。

プライマシー5エナジーを一言で表すと、「プレミアム・コンフォート・エコタイヤ」、パイロット・スポーツ5エナジーは「エコ性能に優れたスポーツタイヤ」ということになります。
欧州ではカーボンニュートラルの要求度が高く、LRR(ロー・ローリング・レジスタンス)という転がり抵抗が小さなタイヤが求められているのが現状です。
これにより我々は燃料代を安く抑えることができ、大きなデメリットがないから不自由なく使えるのは嬉しい話です。
さらにミシュランはリサイクル材、再生可能材の比率が40%になるのが2030年、2050年には100%になる予定になっているといいます。
「エナジー」とは、ミシュランがモノ作りの中に環境保護の高い意識を持っている証明になるでしょう。
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