雨の日の事故件数は晴天時の約4倍!「白線だけ気をつければ大丈夫」はダメ “濡れたマンホール”に潜む危険性とスリップ事故を防ぐコツとは
濡れた路面に潜む危険性とマンホールが白線以上に滑る理由
雨の日の運転においてもっとも警戒しなければならない事象のひとつが、路面でのスリップ事故です。
首都高速道路の調査によると、雨天時は晴天時と比較して死傷事故件数が約4倍に増加するといいます。
一般財団法人日本自動車連盟(JAF)の資料などによると、雨天時の事故の中で特に多発しているのがスリップによる事故です。
道路上にはアスファルト以外の素材で構成された部分が多数存在しており、それらが濡れることでタイヤのグリップ力が著しく低下します。
なかでも雨天時に極めて滑りやすくなり、二輪車や自転車の走行に大きな影響を与えるのが下水道用などのマンホールのふたです。
マンホールは主に鋳鉄、すなわち鉄で作られており、アスファルトに比べて摩擦係数が大幅に低いという特性を持っています。
一般的に、雨の日に滑りやすい路面塗装としてよく知られているのが、横断歩道や車線境界線などの白線です。
白線に使用されるペイントも、アスファルトの凹凸を埋め平らにしてしまうため、濡れることでアスファルトより滑りやすくなる性質を持っています。

しかし、マンホールのふたは金属そのものであるため、水分が表面に膜を作ることでより摩擦力が低下する傾向があります。
さらに、設置から長期間が経過したマンホールのふたは、経年劣化や通行する車両のタイヤによって表面の凹凸が摩耗していきます。
日本グラウンドマンホール工業会の推計によると、全国に約1500万個ある下水道用マンホールふたのうち、約300万個が耐用年数を超えて老朽化している可能性があるとされています。
表面が削られてツルツルの鉄板のようになったマンホールのふたは、雨水が加わることで完全に乾燥した状態とは比較にならないほど滑りやすくなります。
このように、濡れたマンホールは白線と同等かそれ以上に滑りやすい危険な場所であり、車両が乗った瞬間に予期せぬ挙動を引き起こす原因となります。
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